ウィーン編 第8話
明日、パソコンを買う予定です。
………どういうのが良いですかね?
―1906年 7月 ―
ウィーンに来てから2ヶ月ほどたちオレたちは毎日を一生懸命生きている。
みんなそれぞれの仕事で汗を流していた。
まずはじめにフォルカーは時計屋で働き始めた。
しかし働き始めたと言っても販売員でフォルカーの夢である時計職人になる修行は出来ていない。収入は安定している。
次にヤーコブは用心棒のような仕事をしている。ヤーコブは自分の強さを生かせる仕事を探していたらたまたまそこで物取りが起きその犯人を一瞬で半殺しにしてしまい、そのに偶然いた闇組織の幹部がヤーコブをスカウトしてそこで働くことになった。おもにそのスカウトした幹部の護衛が仕事らしい。収入は……すごいですよ一回の護衛がオレたちの住んでいる部屋の家賃の2、3倍あたりまえ!すごい時は6倍のときもあった。ちなみにその仕事は何だったの?と聞いたらヤーコブは「死線を見てきた」と言いました。……そんな仕事はやめちまえ!
ベネディクトの仕事はよろず屋、やんでも屋のような仕事をしている。例えば迷子になったペットの捜索、ペットの散歩、ペットのお世話、子供のお守り、ゴミ拾い、闇組織の調査などなど……
たまにオレも手伝っているし仕事していたらたまにヤーコブと会ったりする。収入はスゴく不安定で高いときは高くて低いときは低い。
そしてオレの仕事は…………
―ウィーン中心街広場―
「この絵はおいくらかな?」
髭を蓄えた裕福そうなオッサンが聞いてきた。
「12クローネですよ」
「安いな……」
「安いのが売りですからね」
「ではこちらの絵も貰おう」
「合計で24クローネになります」
そうです。絵書きになってます!史実のヒトラーみたいに絵書きやってます!理由はあるんですよちゃんとした理由はあるんですよ……!今のところこの体で感じた才能は"絵が上手に書けること"だけなのでこの仕事を始めたんです。描いている絵は風景画、人物画ぐらいであらかじめ描いた物を売っている。一日に10人位が買ってくれる。しかしその大半がリピーターで人物画をよく買ってくれる。人物画の絵は日本のマンガやアニメのようなタッチで描いていて自分でも綺麗に描けていると思う。たまに常連に頼まれて描いたりもしている。収入は不安定だけどベネディクトよりは安定している。
「有り難う御座いました」
暇なときは絵を売りながら創作兵器を描いたりしている。
「この絵おいくらかしら?」
今度は女の人か……珍しいというか初めてだな!
「いらっしゃい!それは10クローネですよ」
「じゃあ……全部くださる?」
「………えっ?」
「売れる絵を全部くださる?」
マジで……!?いま売れる絵の数は15枚。
「本当にいいんですか?」
「ええ、良いのです。お嬢様が欲しがっているよですから。」
「お嬢様……?」
あれ?おかしいなぁ……オレの勘がここは危険だと言っているぞ。何でだここはウィーンの中心だぞなんの危険も無いよな?
「アァァァァドォォォォルゥゥゥゥフゥゥゥゥ!!!!」
………そう思っていた時も私にはありました…………何故なら可憐な女の子がオレに向かって走りながら猛然と突っ込んできた!
「あべしっ!?」
そして抱き着いてきた!
「久しぶりアドルフッ!!」
後頭部おもいっきり打った………
意識が遠退いてく………
今度から普通に会いに来てくれ………
……………エーリカ・フォン・ハイゼンベルク!
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