ウィーン編 第7話
友達に戦艦武蔵が見つかったことを教えてもらいました。凄く驚きました…!
昼ごはん食べたあとオレは三人に相談した。
「オレはウィーンにしばらく住むつもりなんだけどいい場所知らない?」
ヤーコブは……
「知らん。」
まぁ~ウィーンに着いて三日ぐらいしかたってないし………
ベネディクトは……
「野宿でいいんじゃね?」
警察に間違いなく補導されるから!オレは警察のお世話になりたくないから!ホームレスになりたくないから!
フォルカーは……
「ん~シュトゥンペル街なんどうかな?あそこならそこそこ治安もいいし交通の便もいいし」
「じゃあシュトゥンペル街とやらに行ってみるか」
ということでシュトゥンペル街に行ってみた。
「ここがシュトゥンペル街か………」
お店は喫茶店や飲み屋に肉屋に八百屋、住居は一軒家やアパートに外見が学生寮のようなところまであった。ちゃんと交番が近くにありやはりフォルカーが言ったとうり治安も良いようだ。
それからしばらく歩き一つの建物に目がいった。
「あそこのいいんじゃないか?」
オレが指を指したその建物は外見がレンガ造りのアパートで玄関にはどっしりとした扉があり比較的小さく、建てられてから年数がだいぶたつ建物だった。
「とりあえず行ってみようぜ!」
ベネディクトはそう言うと走りだした。とりあえずオレは走って追った。ヤーコブとフォルカーも走って追いかけてきた。
「近くで見ると立派だな……色んな意味で……」
「そうだな……」
「カッコいいな!」
「なんか想像以上に古いね……」
上からオレ、ヤーコブ、ベネディクト、フォルカーの順に近くで見た感想を言った。
オレは遠くから見た時と比べて近くで見てレンガなどに年期が入っていて立派だな……色んな意味で……と感じた。ヤーコブは恐らくオレと同じ意見だろう。色んな意味でも含めて。ベネディクトは正面玄関にある扉が気に入ったらしく、着いた時から扉ばかり触っている。最後にフォルカーは多分、オレとヤーコブの色んな意味で、の事を言っているのだろう。近くで見たらまぁ~古い!オレもビックリしたよ!近くで見たら古い上にボロい!『なぜ取り壊されないんだよ』と言うぐらいひどい!……やっぱり違うところにしようかな?いや、そうしよう!最もマシなところはいくらでもある!ヤーコブとフォルカーもオレと同じ意見だろう…………ベネディクトは知らん!
「お邪魔しまーす!」
ベネディクトが中に入った。
………えっ?ナニヤッテンダヨアノバカワ?
クソッ!一刻も速くベネディクトを連れ戻してここから離れなければ!
「逝くぞ!ヤーコブ、フォルカー!」
「仕方がないな……」
「勝手に行動しないでよ……」
ということで建物に突入!!
するとそこはホテルのような廊下が続いており壁には電灯が一定の間隔で並んでいる。そしてその奥でベネディクトが管理人らしき人と笑顔で話し合っている!!ヤバい…!ここは逃げよう!
「おーい!みんなこっち来いよ!」
逃げ切れなかった……
「こんにちは、ワシがここの管理人のジジイじゃ。みんなからはジイと呼ばれとる。」
オレたちに対して笑顔で話しかけてくる管理人のジイさん……とりあえず、部屋を見してもらう事にした。
「何人部屋がいいかな?」
「出来れば安い部屋がいいです……」
「そうか、分かったよ。こっちだ」
オレたちはジイのあとを着いていき二階へ上がった。
「ここなんてどうだろう?」
部屋の中はなかなかの広さでなおかつ綺麗だった。
「いい部屋ですね」
「そうだろう、ここがワシのおすすめだ」
「ちなみに家賃はおいくらですか?」
「四人で住むなら一人……8クローネでいいぞ」
「いくらなんでも安くないですか?」
「良いんだよ。ここのアパートには今、一人しか住んでないから」
よく持ってるな!?客一人だったら普通に考えて潰れない!?
「どうするお前ら……?」
「俺はここがいい!でも俺、お金持ってないからアドルフ払って!」
「ベネディクト……少し黙ってろ」
「(._.)」
「ヤーコブは?」
「俺もここでいいぞ」
「フォルカーは?」
「四人で暮らすのは流石にちょっと………」
「そうか……それじゃあフォルカーだけ一人暮らしか……」
「えっ?」
「皆で暮らすの楽しいだろうな……」
「うっ……」
「そうか…残念だな……」
「分かったよ……ここでいいよ……」
フォルカー……ちょろいぜ!
「じゃあジイさんここに住んでいいですか?」
「ではこの契約書にサインしてくれ」
こうしてオレたちはウィーンでの生活の拠点を手にいれた!!
そろそろ彼女がやってくる…!
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