ウィーン編 第2話
約1週間ぶり
昼ご飯を食べた後オレとヤーコブは、フォルカーが行きたいところに連れていかれた。
「なんだよ……ここは……」
「ここはね~ウィーン帝立王宮歌劇場だよ!」
「フォルカーは、ここに来たかったのか?」
「そうだよ!」
ふ~ん……オレ、庶民だからオペラとか興味ないなwww
「じゃあ、行こう!」
「ん?次のところか?じゃあ宿を探すか…」
「そうだな」「違うよ!」
「違うって…何が?」
「この劇場に入るんだよ!!」
………なにぃぃぃい!?オペラのためにお金を使うと言うのか!?嫌だな……
「入ってなにするの?」
「オペラを見る」
「お金、高いんでしょう?」
「一番安い席で見る」
「その席は、いくらするの?」
「5000円ぐらい。」
「安いっ!?」
「行こうよ!一回でいいからさ!お願いッ!!」
「……どうするヤーコブ?」
「…………行って見よう」
「やったぁぁ!!」
そういうことでオペラを見ることになりました。
「結構、人がいるな~」
「今日は、人気のあるオペラをやるらしいからね。」
「何をやるんだ?」
「ワーグナーのニーベルンクの指環というやつで簡単に言うと神話みたいな話で4日間に渡って上映するオペラ史上最大の話だよ。」
「……4日間もやるのか…大変だな、やる人」
「そうだね…」
「二人ともそろそろ始まるぞ」
午後9時過ぎ
オペラってこんなに長いんだね……驚いたよ…3時から始まって9時過ぎに終わるって……すごく疲れた。椅子に座っている時間が長い!ケツがいたいよ……
「速く泊まるところを探そうよ!」
フォルカー…元気だな……こっちのケツのことも知らないで…
「今行くよ…」
「……」
ヤーコブも疲れてるみたいだな……
しばらく歩いていると宿っぽい建物が見えてきた。
「あそこにするか?」
「そうだね時間も遅いし」
「俺も良いと思う……」
ヤーコブ…本当に疲れてるな……
店に入るとそこには、元気そうな夫婦がいた。
「いらっしゃい~!!」
「どうしたんだ?こんな遅くに若者がこんなところに来るなんて!!」
「あなた、きっとお客さんだよ!!」
「オオッ!!そうか、お客さんか!!」
なんだこの人たちは?面倒だからさっさと部屋を頼んで寝よう……
「あの~部屋を借りたいんですけど…」
「いいぞ!一杯あるから、好きなところを選んでくれ!!」
ということで三人それぞれ部屋を頼んだ。
「じゃあ、また明日」
「……おやすみ」
「おやすみなさい♪」
「…ああ、おやすみ」
ヤーコブ…大丈夫かな?それにしてもフォルカー、テンション高いな~………寝よう!!
そろそろ奴がやって来る




