表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/54

青年期第7話

アドルフvsマティウス!!

エーリカの別荘の庭のベランダ




「調子はどうだねバルツァー?」

「はい、従来の戦術ではいたずらに戦力が失われます。」

「やはり、君もそう思うかね?」

「はい、しかし参謀本部の連中は全く理解していないようです」

「困ったものだな・・・・」

「全くです!」

「あ、そろそろお前の息子とエーリカの護衛がやり合うぞ」

「えっ?」

「ほら、あそこで」

「あ、ほんとだ」







「来やがったな、貴族の野郎・・・」

「殿、どうする?」

「まずは、平和的に話し合いで解決するさ」

「それがダメなら?」

「実力行使だな・・・」

「分かった」


そこに走ってきたマティウスがやって来た。俺達を見つけて近づいてくると、顔が驚いていた。


「どうした?」

「あ、いや失礼した。私以外にもここに来ている者がいるなんて・・・・・・」

「なんだそんなことか」

「申し遅れた私はマティウス・フォン・ディートリヒという」

「オレはアドルフ・ヒトラー」

「ヤーコブ・ビーガー」

「ヒトラーにビーガー?そんな貴族いたかな?(小声)」

「どうした?」

「いやなんでもない。ところで出身地はどこだい?」

「オレもヤーコブもオーストリア出身だ」

「なるほど・・・」

「オーストリアの貴族か(小声)」

「どうした?」

「大丈夫だ、しかしバイエルン訛りではないかね?」

「ああ、オレは小さい頃バイエルンにいたからそこで覚えた。」

「なるほどバイエルンに別荘があるんだな(小声)」

「お前大丈夫か?」

「ああ問題ない、ところでエーリカさんを見なかったか?」

「エーリカさん?」

「エーリカを知らないのか!?」

「いや、知ってるけど・・・さん付けしなくてもいいんじゃ・・・・」

「君はエーリカさんを呼び捨てにしているのか!?」

「そうだけど」

「エーリカさんは貴族の中でも上位に入る高貴な家系だぞ!それを呼び捨てにするとは、君は本当に貴族なのか!?」


そろそろだな・・・・・・・・・


「なに勘違いしている・・・・・・オレたちは貴族じゃないゼ!」

「なに!?」

「なに早とちりしてるんだよ、バーカ!」

「貴様、平民の癖にエーリカさんをなぜ呼び捨てにしている!!」

「それはだな~オレとエーリカが《友達》だからだよ!」

「嘘をつくな!貴様のようななんの取り柄もない能無しの平民がエーリカさんと友達になれるものか!!」

「ならば!本人に聞けばいい!!」

「何だと!?」


茂みの中からフォルカーに守られたエーリカが出てきた。


「エーリカさん!そこのユダヤ人!エーリカさんから離れろ!!」

「おいおい、なんでフォルカーがユダヤ人ってことがわかるんだ?」

「そんなの頭の骨格の形を見れば簡単にわかる!」

「アッソウデスカ・・・」

「おいユダヤ人!さっさとエーリカさんから離れろ!劣等人種が!!」


あっと、ヤーコブが怒ったぞ。ヤーコブは友達をバカにされると切れるからな……


「貴様!!」

「なんだマジャール人!戦うことしか能がない癖に優良人種たるゲルマン人に逆らうのか!!」


このやろう・・・オレの親友を馬鹿にしやがって・・・・・・・・殺す!!


「おいマティウス・・・」

「なんだ庶民?気安く名前で呼ぶな!!」

「歯、食いしばれ。」

「なに?」

「修正してやる!!」


オレはマティウスの顔面を思いきり殴ったバキッ!!と鈍い音がした。


「ぐあっ!?……なにを・・・なにをするんだ!このクソ平民!?私の顔をその薄汚い手で殴るなして・・・・・・万死に値する!!」

「ギャァギャァギャァ・・・うるせんだよ!このクズ貴族!ぶっ殺すぞ!!」

「その前に貴様を殺してやる!!」

「上等じゃーねーか!来いよクソ野郎が!!」




ケンカの始まり




エーリカの庭のベランダ




「派手になっているな~」

「あれがエーリカちゃんの護衛ですか・・・」

「そうだ貴族じゃない……ただの平民だがな」

「そうなのですか・・・」

「お前も気に食わないのか?」

「いえ、そうではなく・・・ただ平民にしては武術を学んでいるような気がして・・・・・・」

「確かにそうだな・・・・・・」

「あの、そろそろ止めません?」

「そうだな・・・・・・」







「さっさとくたばれ!クソ貴族!!」

「貴様がくたばれクソ平民!!」


お互いに一歩も譲らない拳の応酬!もうケンカが始まってから1時間が経っている!二人の体はとうに限界を迎えている。意地でお互い殴り続けているのだ!!


「さっさと死ねつってんだろうが!クソが!!」

「貴様が死ね!!」

「ねぇヤーコブ、フォルカー、止めなくていいの・・・」

「無理だよ、あの中に入っていったら死んじゃうもん・・・」

「ヤーコブは?」

「俺でも止めれる自信がない・・・・」

「じゃあ、あたしが止めるしかないはね「「それはダメ!!」」


「死ねぇぇぇぇぇえ!!」

「キサマが死ねぇぇえ!!


こうして父親の二人が来るまでケンカは続いた・・・




意見や感想がありましたら気軽にお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ