青年期第5話
軍人パパ登場!!
親バカとの遭遇
「待っていたぞ!我が愛しき娘よ!!」
なんだ!?イキナリ親バカ発言してきたぞ!?この人がエーリカのお父さんなのか?いや!そんなことはないは………
「ハイ!お父様!!」
ダメでした……いや~イメージと違うな~貴族のお父さんてお堅いイメージがあるんだけどな。
「君たちがエーリカの友人か・・・?」
うわぁイキナリ睨んできたよこの人・・・フォルカー怯えきってるし…ヤーコブ、お前は警戒しすぎだ……
「私はエーリカの父親のハインツ・フォン・ハイゼンベルクだ。ドイツ帝国の軍人をしている」
なるほど……俺たちは試されているのか…ならば!
「私はアドルフ・ヒトラーと言います」
「ヤーコブ・ビーガー・・・」
「フ、フォルカー・ブンゲルトです!?」
オレたちの自己紹介が終わるとハインツは……
「フッ……」
ただ笑い……そして………
「………マジャール人にユダヤ人、それに君は何人なのかね?アドルフ・ヒトラー君?」
「お父様!?」
「……ひとつ…御聞きしてよろしいでしょうか?」
「……何だね?」
「貴方は人種差別をするのですか?」
「いや、私はそんなことしないしする気もない。マジャール人やユダヤ人でも優秀な人は沢山いると思っているぞ。」
「そうですか……」
「では…私の質問に答えてくれるかな」
そうかい……分かった…なら……
「・・・私はドイツ人だと思います。」
「ホゥ・・・何故だね?」
「私はドイツ語を話すからです。人種など関係ありません。ドイツ語を話す人は皆、ドイツ人だと私は思っています。」
どうだ!
「君はオーストリア出身ではないのかね?なぜドイツにこだわるのだね?」
フッ…簡単ですよ……!!
「ドイツの方が強くてカッコいいからです!」
だってオーストリア軍、弱いイメージがあるんだもん・・・
「フム・・・・・なるほど分かった。ではもしドイツとオーストリアが戦争になったらどちらと戦うのだね?」
そう来たか・・・・・・・・・
「ドイツ軍に入隊してオーストリア軍と戦います」
「祖国を裏切るのかね?」
「いいえ違います、オーストリアをドイツの一部にするために戦います」
「なるほど君は大ドイツ主義なのかな?」
「言ったはずです。私はドイツ語を話す人は皆ドイツ人と……」
「・・・・・・・・・」
なんだ?急に黙りだしたぞ?なんだか嫌な予感がするな・・・・・・
「フフフ、ハッハッハ、アーハッハッハ!!」
気でも狂ったのか!?イキナリ笑いだしたぞ!
「いやいやすまない、なかなか面白い考え方をその年でするのだなと思ってね~」
「そうですか?」
「そうだよ!君はそんじょそこらの人間ではないぞ!貴族の子供よりも優秀だと思うぞ!!」
「いや、そんなことは・・・」
「君なら参謀本部にだって入れるぞ!」
マジデ!?オレがさ参謀本部に入れるの!?
「殿、顔がにやけているぞ」
「うそ!?」
「ハッハッハ、元気でよろしい!」
「お父様!いくら何でも厳しすぎだと思います!」
「エーリカに変な害虫が付いてはいかんからな!」
三人とも認められたみたいだな・・・
「三人ともこれからもエーリカの友人であってほしい」
「「「ハイッ!!」」」
「では食事にしようか」
こうして初日が終わった
貴族のご飯てどういうのだろう?




