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幼少期その8

初バトル!!

学校に通うようになってから一週間がたった・・・ 隣メンドクセー!!初日から何マシンガントークしてくんだよ!?何で答えたことを何度も何度も繰り返して聞いてくるんだよ!?メンドクセー!!マジで!!

ま~なんとか友達が出来たしダイジョブだろ。


「でわ、今日の授業はここまでとします。」


やっと終わった…レベル的に言ったら小学生並みでしかないから楽勝だ。ドイツ語は日本語のように読めるし♪さーて帰ったら何をしようか?


「皆さん、今日は皆さんに宿題があります。」

『エエーッ!?』


うわーメンドクセー・・・何の宿題だ?


「宿題の内容は皆さんに将来の夢を書いてもらいます。」


メンドクセーなおい・・・どうしよう?

周りは夢の話をし始めているし……


「わたしはパン屋さんになりたいな~」

「ボクは博士になりたい!」


……みんな真面目だな……夢か………


「アドルフ、お前の将来の夢ってなんだ?」


ベネディクトが聞いてきた。


「俺は勇者になるのが将来の夢だ!!」


中二かよ!?必ずいるよね、こういうこと言う奴クラスに一人はさ……!ま~子どもだしな・・・


「アドルフ、お前は?」

「考えてない」

「え~、つまんない」


すいませんね……この体で夢の話したら殆どフラグが建つんだよ!!


「だいたい勇者になって何をするんだ?」

「悪を倒す!!」

「悪ってなんだよ?」

「この国の敵だ!!」

「なら軍人になれよ」

「ヤダッ!!」

「何でだよ?」

「軍人は戦争する。けど勇者は戦争しない。だから俺は勇者になりたいんだ!!」

「じゃあどうやって悪を倒すんだ?」

「剣でたたッ切る!!」

「人を殺しているから軍人と変わらないよ」

「ウソだ!!、勇者は人を殺さない!!」


…どんな教育受けたらこんなにも矛盾だらけの主張ができるんだ?なんかイライラしてきた……


「じゃあ諦めろ」

「イヤだッ!!」

「だしなメンドクセーな~・・・」

「なんだよさっきから文句言いやがって!?」

「別に・・」

「俺と勝負しろ!!」

「・・・は?」


・・・・なんだって?


「だから俺と勝負しろ!!」

「いや、何で?」

「俺が勝ったら俺が勇者にふさわしいと認めろ!!」

「・・・別にいいけど」


ザワザワ、ザワザワ 何か周りが騒がしくなってきたぞ・・・


「アドルフくんやめた方がいいよ…」


ある男の子が言った。


「何で?」

「アーノルトくんはすごく強いからケガしちゃうよ・・・」


なるほど・・・ただのバカだと思っていたがそうではないようだ。みんなこいつに逆らえないのか・・・そしてアイツはみんなに恐がれているから喋る相手がオレしかいないと……フッ…オレは前世で護身術を習っていたんだしかも二段を持っていた!そんなオレが子どものケンカしかやったことがない奴に負けるもよかよ!!


学校の裏の空き地


何か先生以外のみんなが来たぞ(・・;)ナンデダヨ?


「アドルフー負けるなよ~」


兄さんも姉さんも来てるし・・・


「じゃあいくぞーッ!!」


ベネディクトが突っ込んできた。右手で殴ろうとしてきている。オレは左側に避け、同時に足を少し前に出した。


「うわッ!?」


ベネディクトがオレの足に引っ掛かりハデに転けた。


「くそーッまだまだー!!」


また突っ込んできた。今度は避けず待ち構えた


「くらえーッ!!」


オレは殴ろうとしてきた腕を掴みそのまま背負い投げのように投げた。


「うぎゃー!?」


ベネディクトがハデに落ちた。周りのみんなが唖然( ; ゜Д゜)としてある。

それもそうだ、オレはベネディクトより小さいし力もないからどうやって投げたのだろう?とでも思っているのだろう・・・簡単だ。力をそのまま受け流せばいい。真正面から受けるから痛いのだ。ならば当たらなければいい当たっても受け流せばいい。それを利用して投げただけだ。


「まだだ・・・まだだッー!!」


また突っ込んできたので面倒くさいから左前中段構えになり右逆突きをベネディクトの顔目掛けて射った。


「フガッ!?」


ベネディクトは地面に倒れた。


「オレの勝ちだ!!」

「何をしているのですか!?」


ジャムおじさんが現れた!!


「にげろー!!」三( ゜∀゜)オレとベネディクト以外みんな逃げた・・・


このあとジャムおじさんに1時間ほど怒られた。




もうすぐテストだ…

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