1、ある日始まりの話
初作品です。後で整合性が取れずに改稿する可能性があります…てか既に書いてる3話でそんな事がありました。どうにか異世界、俺つえー、ハーレムを目指しますΣ(・□・;)
ある日始まりの話
晴天、春うらら
ざざーん、ざざ、ばしゃーん
そして強い磯の香り
「うぉわぁ!?ぎゃぁぁぁーーーーーーーーーーうぁぁあ!?」
ばっしゃーん
ところにより要救助者
「がぼっ!?しょぱ、しょっぱぁーーー!?だっ、誰かあぁーーー!!」
まさに絶海の孤島から1人の青年が…海に落ちた。
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~朝~
ジリリリリリリリリ
でかい机にでかい本棚のせいで6畳間以下になった8畳間の部屋
リリリリリリリリリ
時計の上についた2つのベルをハンマーが叩きまくる
リリリリリリリリリ
うるさいので止めとこう。
リリリリリリンッ
「ふぁぁあぁぁぁ~」
と言うわけでみんな、おはよう。
「ナレーターby俺っと…バイオレット…ナレーター紫…ふふっ」
残念、この気持ち悪いのが主人公だ。
今年の春から地元の大学の教育学部に通う予定で、つい一昨日18歳を迎えたというのに若干抜けない中二病と内弁慶…一応恥ずかしいとは思っている。
その姿は爽やかイケメンとはいかないが、もう少しひげが濃くなれば口数の少ない、バーのマスターくらいはやれそう(本人談)なほどナイスミドル(くれぐれも本人談)
高校が遠かったせいで朝はそんなに弱くないが、卒業して学校もないので少しダル~っとしている。
髪は耳にかかるくらいで短いが寝ぐせであちこちはね、着ている物ときたら、寝巻ではなく半袖のTシャツとトランクスだ。これでひげが濃ければおっさんであるw。
「さて、今日はっと…ああ゛~~大家さんミッションだった~~」
と寝る前に思考を放棄した案件を憂鬱そうに思い出しながら階段を下り、リビングへ
「おはよう」
「おはよ~」
「おはよっ」
「おはよす、テンションたけぇな、竜真と海斗は~?」
「竜真は部活と海斗は…何か知らないけど早くに学校行ったわよ」
父さん、母さん妹に挨拶し、いない弟2人について聞きながら食卓についてテレビを見ながら朝ご飯を待つ。
…自分用のテレビも欲しいなぁ
「今日は大家さんとこに挨拶に行くんだけどお歳暮の洗剤まだあるー?」
「洗面台の下にあるから2つくらい持って行きなさい~、あとご飯できたから運んで~」
「うーい」
などなど、今日も変わらぬいつもの朝を過ごした。
飯も食い終わり、着替えたり洗剤を探したりしながら大家さん挨拶ミッションの会話をパターン5まで想像することができた。
洗剤とついでに飲み物を、昔使ってたエナメルバッグに放り込み
「うっし、行って来まーす」
だるさに負けないよう気合を入れて家を出た。
原チャに乗って山道を10分、道は相変わらずアスファルトもぼろぼろな田舎っぷりだが崖下を川が通り、反対は防空壕のある傾斜のきつい森山になっている。道はほぼ木陰になっているので夏は涼しいが今は少し肌寒い…っと目の前から小さめの田舎バスが来た。
「よいしょっと、」
車がすれ違えるどころか、バスなら道を曲がるだけでも神わざがいるほど狭いので防空壕のある山側に乗り入れてバスが通り過ぎるのを待つ。
プップー
とクラクションでお礼をもらい、残り20分の道のりを再スタートっと思ったところで
「ヒュゴッ!」
何かを吸い込むような音がした。
それから連続してガタンッと原チャの倒れる音が響いたが…その主人の姿はもうどこにも見えない、ただ横倒しのエンジンが排気ガスを吐く…………
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~?~
「ヒュゴッ」
「え?」
掃除機でティッシュを吸い込むような音がした。っと思ったらケツの下から原チャが消えた。
「えっ? うぎっ、いてっ!」
即座に空気椅子から落下、受け身もとれずに尻餅をつく。
「ほえっ?、な、何?何だ?えっ?」
とちょっと痛みとパニックで涙目になりながらヘルメットを脱ぎ捨て、辺りを見渡すと…目が合った
「ひぃぃぃぃ!?はッ、はぁぁ!?」
そこにはちょっと日本ではもうあまり見ないような全身骨格の揃った骸骨があり
「うぉわぁ!?ぎゃぁぁぁーーーーーーーーーーうぁぁあ!?」
話は冒頭へと舞い戻る。
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~昼?~
太陽が眩しい、水が冷たい。
「あ、魚」
崖から海に落ちて5分、何とか落ち着いた。
まずは泳ぎにくいのでジーパンとフェイクレザーのジャケットとを脱いで島の上に裾に手が届くように投げた。
「ウツボとか海蛇はいねぇだろうな」
あと浮き袋みたいになってるエナメルバッグのポケットからでかいゴミ袋を取り出しカバンも投げる。
「海水がしみたりしないから怪我はしてないよな?サメとか来た日にはもぅ…」
今の格好はTシャツにトランクス、サンダルとゴミ袋装備
「誰かぁ~、なぁ、誰かぁーー」
崖上に助けを求めながらゴミ袋に空気をため、浮き袋にする。
それと漂流しないように、バタ足で崖から付かず離れずの距離に調整する。
そして思うのは…
「骸骨に目がいって周りを全然覚えてないな」
結構最悪である。
「とりあえず何で海とか、原チャどこ〜とか、置いとくとして…陸に上がるために現状を把握しよう。」
まず見えるのは崖、というかほら、あの、ロッククライミングで使う反り返った壁、高さは海面1m程でもうちょい満ちたら上に懸垂でいけそうなんだけど…
表面は白っぽく、地層のような模様が浮き出ているが登れない、ちくせう。
それから海、やたら綺麗で何と底が見える。驚きの透明度…ってか結構浅い?
「わぷっ」
壁に波が跳ねる、しょっぱい。あとは
「何もねぇ~」
落ちた場所から右へ、登るための足場を探し浮き袋を頼りに泳ぐのだが同じような壁しか見えない。
しかも悪い事にこの崖があるのは多分直径30mくらいしかない島だという事が分かった。
学校のプールが25mだから、多分そんくらいだ、元水泳部員なめんな。
「はぁ〜〜〜。」
骸骨が放置されていた時点で無人島なのはほぼ確定、気持ちが沈む。
そして崖にかかったジーパンが見え、島一周しても何もない事が判明。
「まじかぁ〜…どしよ(汗)」
てかあれ思い出したわ、あれ、コックと坊主が岩山に漂着して助けを待つやつ。岩山に返しが付いてて登れねーの。
あの回は泣いたなぁ~。
「クソお世話になりたいわぁ…」
って、いかんいかん。これ登れないと詰むじゃん!
何か似た状況を思い出すことで危機感が一気に増した。
やばい!これかなりやばいって!
「ぬうぉぉぉぉぉぉーーーーー!!」
ゴミ袋をケツのしたに敷いて体を浮かせ、どうにか岩のふちを掴もうと身を乗り出す。
ガッ
「ぃよっしゃああぁ!」
壁は滑るけど上は濡れても岩っぽい、掴める!!ゴミ袋を股に挟み
「ファイトォーーー」
懸垂の要領で体を引き上げる
「いっ○ーーつぅ!!」
ハァハァハァ、岩の上に上半身は登った。
受験生になんて事をさせるんだ。
あ、もう受験生じゃないか。
「そぉぉぉい!」
下半身もゴミ袋股に挟んだままどうにか引き上げる。
「ふはぁー、帰ってきたどぉーー」
バフンッ、大の字に倒れる。
先生ありがとー、真緑色のプールでやった着衣水泳もゴミ袋とかペットボトル使う浮き袋の作り方も役に立ったよ~、遊び半分でやってごめんよ~。
「うぁ」
ふと横を見ると骸骨が最初みた時と変わらない、俺と同じ体勢で転がっていた。
本読むのと書くのはやっぱり違う、超難しい汗。
推敲が改稿になるのが5回くらいあったorz
今から書く4話以降は勢いでやってやろうか…
感想などありましたらお願いします。