揺れるブランコ
君がいない。
それだけなのに。
こんなにも苦しいのはなぜ?
僕はブランコに腰掛けた。
誰もいない公園。
冷たい風が吹きつける。
隣を見る。
ここには君がいたのに。
どうしてさ。
抱きしめようとするたびに君は僕の腕をすり抜けてしまう。
意地悪だね。
心の中の君に言ってみる。
そうすると決まって君は笑うんだ。
優しい顔で。
あの笑顔が好きだった。
いや、今も大好き。
愛してるって伝えよう。
君の頬に手を伸ばす。
でも、いつもそこにあるのは金属の鎖なんだ。
冷たい、無機質なもの。
君のぬくもりはどこにもなくて。
そこで我にかえる。
君はいない。
今日も僕は、君に会いにブランコに乗る。
初投稿となります。
思いついた言葉をただ綴っていっただけなので...
本当に短くなってしまいました。
皆様の豊かな想像力で情景を思い浮かべてもらえれば、と思います。