表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『NOA: Reincarnated for Revenge(復讐のための転生)』  作者: mikioneko


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/52

策略

「これは旅を急いだほうがよさそうだ・・・」

 刀を背中の鞘に納め、行商隊のリーダーに「急ごう!」と声を掛けた。

 ――嫌な予感しかしない。

「ノア姉さま私・・・不安しかありません・・・」

「心配しなくていい・・・わたしがこの国もみんなも必ず守る!なんたって、わたしは勇者だからね」


 翌日レナークに到着したノア達一行は、早速聞き込みを開始した。

 しかし、ここでも何も情報は得られなかった。

「やっぱり何も出ませんね・・・」

 エリナがはぁ~と大きく息を吐くと、項垂れた。

「さてどこかで何か食べようか」

「そうですね、お腹がすきました」


 小さな食堂を見つけ、そこに入り食事をしながら今後の話をした。

「これだけ聞きまわっても一切情報が無いなんて・・・本当に動いてるのかな?」

 運ばれてきた肉巻きを齧りながら、ナディアが誰に言うでもなく呟いた。

 テーブルの上には、肉巻き、野菜と魚を煮たもの、それとなにやら得体のしれないスープ。

「まずいなここ・・・」ぼそっとゴルドが呟く。

「でもこの肉巻きはうまいっすよ、何の肉かわからんっすけど・・・」

 スープを飲んでいたエリナがブッと吹き出した。

「まぁ食事はともかく、ルーヴェル村行きは急いだほうがいいだろうね。どスケベの話を早く聞きたい」


 それを聞いていたフェルナがそっと手を上げる。

「どうしたの?」

「あのぉ・・・どスケベって名前なんですか?」

「そうだよ」

 ノアが即答する。

「いや違うだろ!」とゴルドが突っ込みを入れた。

「まぁとりあえずこの後すぐに発つからそのつもりで」

「うん」「わかった」「わかりました」「了解っす」


 行商隊と一緒にミレスタの町を発ち、一路ルーヴェル村へと向かった。


 翌日、懐かしいルーヴェル村に到着したノア達を乗せた行商隊の一行は、村長の家の前で馬車を停め、村長の家の中に入って行った。

「村長さんお久しぶりです!」

「おぉぉぉノア!いやあちょっと見ない間に立派になったなぁ・・・やっぱりお前さんは勇者だったんだなぁ」

「なんかそうみたいです・・・」と言って笑った。

 その時、ナディアの母グレタがやって来た。

「ノア!ナディア!元気だったかい」

「お母さん!ただいま!」

「グレタさん!ご無沙汰してすいません・・・」

「いいよそんなの!それより、なんかすごい大人数だね・・・みんなあんたらのお仲間かい?」

「そうだよみんな私の仲間なの。まだあと二人いるけど、実はこの村で落ち合う予定なんだよね」

「そうなのかい、まぁとりあえずみんなうちにおいで」

 村長の家の前でワイワイガヤガヤやっていたら、ほとんどの村人たちが集まっていた。

「おぉ~勇者様だぁ~」「あのメチャクチャ可愛い嬢ちゃんはだれだ?」「凛々しいねぇ・・・」

 などと口々に呟いていた。


 グレタの家に全員で行き、中に入ってお茶を振るまってもらった。

 そうやっていると、玄関ドアをドンドンドンドンと強く叩く音が。

「ん?誰だ??ナディア出ておくれ!」

「はーい」

 そう言ってドアを開けると、そこにはユウトとリアナが立っていた。

「おっ!どスケベじゃない!」

「おぉーーーーっ!どスケベ!リアナ!よくここが分かったな」

「ノアッ!大変なことになったっ!!」


 ドアが開くなりいきなり押し入ってきた。

「どうしたの?」

「バルデックが襲撃されてる!」

「えっ!?」

 その場の全員がユウトに注目した。

「恐らくノアの留守を狙っての襲撃だろう」

「ノアお姉様どう・・・」

そこまで言って、オルフェリアは言葉をやめた・


 ノアの顔が次第に険しくなる。

 怒りに満ちた表情になり、その目が光った。

「嵌められた・・・」

「今なんと?」

「私たちは嵌められたんだっ!」

「くっ!」

 ゴルドが拳を握りしめた。

「あのやろぉぉぉーーーっ!!絶対にぶっ殺してやるっ!!」


 怒りが頂点に達し、テーブルをドンッと叩いた。

「急いでバルデックに戻ろう!」

「よしっ!」「おぉー!」

「グレタさん、やっと会えたのにごめんなさい・・・」

「落ち着いたらまたゆっくり来ればいいさ。それよりもこの国を守っておくれ」

「もちろん!必ずまた帰ってきます」

「あぁ待ってるよ。ナディア!しっかりノアを支えるんだよ」

「任せてよ!じゃあ行ってくる!」

「よしっ!みんな行こう!」


 行商隊から馬車2台を借り、馬に強化魔法をかけバルデックへ急行した。

 その間、バルデックのギルドへハヤブサを飛ばし、情報を集めていた。

 それによると、先に魔獣を差し向け町を混乱させ、その後に数千の兵士で攻め入って来るようだとのことだった。 

「今も魔獣に襲われているってことだよね?くそぉーこの移動時間がもどかしい・・・」

「そうよね・・・転移魔法でも使えればいいのだけれど・・・あっ!」

「ん?どうした?」


 何かを思いついたのか思い出したのか、リアナが「ハヤブサくんたちっ!」と大声で言うと、ヒューッと指笛を鳴らし二羽を呼んだ。

 バサバサバサと馬車の中まで入って来た二羽のハヤブサ、リアナの腕に止まりお互いの嘴を合わせ合うハヤブサたち。

「この子たちを呼んでどうするのですか?」

 オルフェリアが心配そうな顔をしながら聞いた。

「この子たちも魔物だってこと忘れてない?」

「リアナ、まさか・・・」


 ノアは理解した。リアナが考えていることを。

 この二羽のハヤブサは普通の鳥ではない。

 紛れもなく魔物なのだ。

「それでどうする?」

 ノアはリアナがハヤブサたちに何をさせようとしているのかは、何となくわかっていた。

「攻撃させる」毅然と言い放った。

「できるの?」

「できる!」

「なるほど、私たちが着くまでの間このハヤブサに 足止めさせるのね」

「そう、この子たちは火炎魔法が使えるのよ。だから空から火炎弾をぶち込む!」

「ほう・・・それは凄い!早速飛ばしてくれ!」

「わかった」

 リアナはハヤブサ二羽に火炎の強化魔法をかけ、バルデックに向け空に放った。

「頼んだよハヤブサ君ハヤブサちゃん」空を見あげノアは呟いた。

 ボンッ!ボンッ!と空気を叩く音を残し、二羽は飛び去った。


残り1話で第1部の終了です。

12月からは第2部の始まりです。

いよいよここからが「ノアリベ」の核心に入ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ