手伝え!
翌日ギルドに報告に来たノア達。
ギルド長のココネが出迎えてくれた。
「おぉ~ご苦労さん!」
応接室に行き、報酬を受け取ったあと、セリナが唐突に切り出した。
「ねえ、ノア。昨日あんたの刀・・・光ってたよね?」
「えっ?」
パンを齧っていたノアの手が止まった。
「私の見間違いじゃないよあれ」
セリナの視線は真剣そのもの。軽い冗談ではなく、本気で問いただしている。
ナディアがきょとんとした顔で首を傾げた。
「光ってた?私そんなの見てないよ?」
「ふふん・・・光ってたとしても、それはきっと剣筋の反射だよ」
ノアは視線を逸らしながら、わざとらしく肩を竦める。
「そうかな・・・」
セリナは納得していない様子だったがノアを見つめ続けた。
だが、それ以上問い詰めることはしなかった。
ただ胸の奥に芽生えた「確信めいた違和感」を大事に抱えながら。
報告を終え、ギルドを出ようとしたところで、ノアが振り返った。
「そうだセリナ」
「ん?なに?」
「昨日はあんたらの仕事を手伝ったよね?」
ニヤリと口角を上げるノア。
「まぁそうだけど・・・」
セリナが怪訝そうに眉をひそめる。
「だったら今度はあんたらがウチらを手伝う番だ」
「へ?」
「ネコさん探し!」
ノアが胸を張って宣言すると、ナディアが「おぉ~!」調子よく手を叩いた。
「ちょ、ちょっと待って!ネコ探しってあの?逃げたネコを追いかけるだけの?」
フィオナが信じられないという顔をする。
「そう、それ!」ナディアが元気いっぱいに頷く。
「困ってるネコさんを助けるのが、私たちブレイズリンクの使命なんだよ」
「使命って・・・」セリナは頭を抱えた。
「というわけで決まりだな!」
ノアは強引に話をまとめ、呆気にとられているローズスパイラルを置き去りにしつつ、依頼書を突き出す。
「今日のネコさんは、屋根裏に住み着いた黒猫だって」
「害獣よりマシだけど・・・」
セリナは深いため息を付きながらも、結局は手伝うことになった。




