表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『NOA: Reincarnated for Revenge(復讐のための転生)』  作者: mikioneko


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/52

ギルドへの報告

 ――そして、ひとまず宿屋へと戻った。


 宿屋の一階にある食堂は、香ばしい肉と焼き立てのパンの匂いで満ちていた。

 疲れた体を椅子に預け、全員がどっと息をつく。


「うわー!いい匂い!」

 ナディアが席につくや否やメニュー表を見る前に口をほころばせた。

「オイラ・・・もう食う前に寝そおっす・・・」

 ウキはテーブルに突っ伏して弱々しくて手を振る。

「はいはい、まずは水分補給ね」

 エリナが彼の前に水差しを置き、ゴルドは豪快に笑いながら背中を叩いた。

「飲めば元気になる!」

「ぐふっ!タンクの腕力で叩かないで欲しいっす!」


 セリナは窓際の席に腰を下ろし、外の通りを眺めながら淡々とナイフを磨いている。

 ノアはその姿を横目で見ながら、店員に「肉料理を全員分、それとパンとスープを多めに」と注文した。

 運ばれてきた料理を前に、全員の目が輝く。

 ナディアは骨付き肉にかぶりつき、ウキはス-プにパンを浸して頬張る。

 ゴルドは一皿平らげるたびに「次!」と手を上げ、エリナが呆れ顔で「落ち着いて食べなさいよ」とたしなめる。


 ノアはスープを口に運びながら、ふと仲間たちの顔を見渡した。

 土と汗と戦いの匂いが残る中、それでも笑い声が絶えないーそんな光景に、胸の奥がじんわりと温かくなる。


 --こういう時間も悪くないな・・・


 食後、軽く休憩を取ってから改めてギルドに向かうことにした。


 そして、再びギルドの扉を押し開けるーー。



 ギルドの重い扉を押し開けると、昼時にも関わらず中はざわめきで満ちていた。


 入り口近くにいた新人冒険者たちが、泥と血で汚れたノアたちを見て息を呑む。

「お、おい・・・あれ、ローズスパイラルとブレイズリンクだろ?」

「黒い霧の森に行ったんじゃ・・・全滅したんじゃなかったのか?」

 噂話がさざ波のように広がって行く。


 カウンターの奥で帳簿をつけていたココネが顔を上げ、安堵の息を漏らした。

「戻ったんだね」

 彼女は足早にカウンターを出て、真っすぐノアの前に立った。

「ケガは?」

「大したことないよ」

「そうよかった・・・それじゃあどうだったか聞かせてもらおうか」


 ノアはココネに、黒い霧の正体と魔獣との交戦、そして最後に現れた謎の女の事を報告した。

 ココネは黙って聞き終えると、眉間に皺を寄せた。

「その魔獣・・・王都にも報告しなきゃならないね。それにその女の存在も・・・」

「敵じゃないと思う。でもあの力は・・・」

「わかった。こっちでも調べる。ただ・・・」


 ココネの視線が鋭くなる。

「しばらくは単独での森の調査は禁止だよ。あの結界持ちが複数いるなら、次は戻れないかもしれない」


 ギルド内の空気が重くなる中、ノアは小さく頷いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ