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『NOA: Reincarnated for Revenge(復讐のための転生)』  作者: mikioneko


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28/52

黒い霧の森 ➀

 ギルドの中庭に、朝の柔らかな光が差し込んでいた。

 バルデックのギルド本部、その一角に集まった二つのパーティー。

「さて、準備は整ったかしら?」


 セリナが腰に手を当て、まっすぐノアを見た。

「うむ、こっちは万全。ナディアもゴルドも、エリナもウキも気合入ってる!」

「ウキはちょっとビビってるけど?」

 ナディアが肩をすくめて笑うと、ウキは「そ、そんなことないっすよぉ!」と慌てて手を振った。

「おはよ、みんな揃ってるな。さて今日の調査だが、北の森林地帯にて黒い霧が数日前から発生しており、魔物の活動が異常化している。ギルドでも一時的に危険指定区域となりつつ場所だ」


 ギルド長のココネがみんなの前に出て、今回の調査の件を説明した。

「この調査は王国の上層部にも報告が行く。下手すれば戦争の火種かもしれないから、決して油断しないように!」

 とココネが続けた。


 全員の顔に緊張が走る。

「よし、行こうみんな」とノアが歩き出す。

「おっ、気合入ってるねぇノア」

 セリナが近づき声を掛けた。

「当たり前、これで名前を上げてやる!」

「いいねぇ」

 と互いに笑いながら、冒険者たちはギルドを後にした。


 彼女たちの目指す先――。

 それは、黒い霧が覆う不気味な静けさに包まれた森林地帯。

 ノアとセリナ。最強女子チームが、闇の真相に迫る。

 ギルドを出て暫く馬車道を歩く一行。

 朝の陽ざしは優しく、時折吹く風が頬を撫でる。

 けれど進むにつれて少しづつ空気が変わってきた。


「なんかちょっとひんやりしてきたね」

 ナディアが自分の腕をさすりながら呟いた。

「黒い霧っていうぐらいだから、霧の魔力がじわじわ漏れてるのかも」

 ノアが前を見つめながら言う。

「霧って…髪が広がるから嫌い」

 フィオナがぼやくと、リズが笑いながら肩をすくめる。

「それが気になるとか、あんた本当の戦場しらないねぇ」

「うるさい!美しさは女の武器なの!」

 二人の会話にアイナが小さく笑った。


「和やかでいいですね、ローズスパイラルは」

 エリナが少し羨ましそうに呟くと、セリナが振り向いてウィンクする。

「そっちは仲悪いの?それともイジメられてるの?」

 リズが少し心配そうにエリナに聞いた。

「いえいえいえ、そんな事は全然ないです!」

 エリナは全力で否定した。


「エリナをイジメるわけないだろ、代わりにウッキーをイジメてるからな」

 ハハハと大声で笑うと「ひどい・・・」とウキがイジケた。

「うん、仲良さそうだ・・・」リズがニタッとした。

「うちは仲いいよ。ゴルドに聞いてみなよ」とノア。

「そだね、聞いてみよう!ゴルドさん!」


 ニタニタしながらゴルドに向かって、どうなの?と聞いた。

「えっ!いや・・・きのう参加したばっかりなので、まだよくわかってないというか・・・」

「まあそうだよね、まだ誰とも話してないの?」

「そうだね・・・まだまともに話はしてないな…この4人の関係性も知らないし・・・」

「ん?私たちの関係性?」

 ノアは振り向いて立ち止まり、ゴルドの前に立ちはだかった。


「ナディアは私を助けてくれた人の娘で、冒険者に誘ってくれたんだよ。そしてウキは私たちを襲ってきた元強盗で、ぶっ飛ばしたやつだし、エリナは前の世界で私と同郷者なんだよ、そして縁があって仲間になった。そんな感じだな」

「前の世界?」


 ゴルドは少し驚いた顔をした。

「そう、私とエリナは、こっちの世界に飛ばされた転生者なんだよ」

「転生者!そうだったのか!!・・・あっ・・・」

 思わず大きな声が出て恥ずかしかったのか、顔が赤くなっていた。

「ゴルド可愛い・・・♪」

 ナディアにいたずらっぽい目で言われ、さらに真っ赤になるゴルドだった。


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