新メンバー加入
残された他のメンバーも逃げるように出て行った。
ただゴルドだけはその場に残り、ココネとノア達に謝罪した。
「本当に申し訳ない・・・」深々と頭を下げた。
「もういいよ。あんたにそんなに謝られても」
「ああすまない・・・」
「確かにあいつらは問題児なんだよ。何度も注意はしていたんだが、全く改めようとはしなかったな」
ココネが腹立たし気に言うと「そうなんです、あいつらは完全に世の中を舐め切っていたんだと思います。だからノアさんに叩きのめされてわかったんじゃないですか?自分たちは大したことないって」
「そうだろうね。まあノアより強い奴なんてこの国にはいないよ」
「そうなの?私より強い奴はいないの?それはないでしょう・・・そんなこと言われたら今度は私が、調子に乗ってみんなを見下す嫌な奴になるよ?」
「そうなったら私がぶっ飛ばしてあげる」
ナディアが笑いながら言うと、同時にみんなも笑っていた。
「それで考えたんだが、俺はグランザイルを抜けようと思ってる」
「えっ!?」その場にいた全員が声を出した。
「もううんざりしていたんだ、あいつらの傲慢さと人を見下す態度に」
悔しそうな表情でそう話すゴルド。唇を噛みしめ、拳を握る。
「それで、パーティーを抜けてどうするつもりなんだ?」
ココネがゴルドに聞く。
「そこで、もし叶うのなら俺を、ブレイズリンクに参加させてもらえないだろうか・・・」
「なんと!意外な展開!」
ナディアが少しおどけたように言う。
「あんな奴らとはさっさと縁を切った方がいいよ。私は賛成だね」
セリナがお団子のようなものを食べながら言う。
「あんたは何ができるの?」
ノアはサリナを睨みながら聞く。
「俺はずっとタンクだ。前衛は任せてほしい」
「なるほど・・・見ての通りうちもセリナのローズスパイラルも、か弱い女ばかりだから、男手があるのは助かる」
ノアがそう言うとすかさず「姐さんのどこがか弱いんすか・・・」とウキが突っ込む。
「なんだと!」とノアに睨まれ「すんませんっす・・・・・」と引き下がったのだった。
「まあまあ・・・それでどうする?」
ココネがノアに聞くと「いいよ」と軽く返す。
「今までうちらは前衛がいなかったんだよね。魔法で足止めしたりしてたから、これで攻撃の幅が広がるし、やりやすくなるよ。よろしくねゴルド」
「ありがとう!精一杯働かせてもらう」
ノアとゴルドが握手をした。
その時ギルド内から拍手が起こった。他の冒険者たちがずっと成り行きを見守っていた。
「もうわかってもらえたと思うけど、うちのブレイズリンクとローズスパイラルは、協力して事に当たることが多いんだ。だから両方のタンク役ってことになるけど、やれる?」
「ああ、まかせてくれ!」
「よし、これで正式に加盟だな。登録しておくよ」
「ありがとうございますギルド長」
「あっちのパーティーはすんなり抜けられるのか?まぁもしなんか言ってきてもぶっ飛ばしてやるけど」
「ああ大丈夫だ、文句は言わせない」
「よし!それじゃあゴルドの歓迎会しよう!」
二つのパーティーがワイワイ言いながらギルドを後にした。




