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『NOA: Reincarnated for Revenge(復讐のための転生)』  作者: mikioneko


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25/52

悩むナディア

 ギルドに戻って依頼完了報告をし、報酬を受け取って次のクエスト探しをしていた。


 そんな時、カウンターの奥からギルド長のココネが出てきた。

 ノア達を見つけると「やあ!あんたら来てたんだ。ちょうどよかった、受けて欲しいクエストあるんだよ」と声を掛けた。


「どんなクエストなの?」

「あんたらブレイズリンクとローズスパイラルで森の調査をして欲しいんだ」

「森の調査?」

「これはかなり危険になると思う」

「危険?そんなに強力な魔物がいるの?」

「いや、全くわからないんだ」

「わからない?」

「森の奥から黒い霧が発生して動物が狂暴化して、植物を枯らしているのさ。それに何人かの冒険者が行方不明になっている」


「なにそれ?」

「なので普通の冒険者を行かせるわけにはいかない。そこで君たちのような実力のあるパーティーに調査に行って欲しいのよ」

「それは構わないけど、いつ行くの?」

「明日の朝から行ってほしい」

「わかったよ。ところでセリナ達はまだ帰ってないの?」

「いや、私はわからない、受付で聞いたらどう?」

「そう・・・まぁいいや、それじゃあ」


 そういうとココネと別れ、飲食スペースのテーブルに座り、先ほどの報酬をみんなに分けた。

「この後どうする?武器屋にでも行ってみる?」

 ナディアがそう言うとノアは、

「うん、そうしよう。その前に何か飲もうよ」

とノアが立ち上がり「何にする」とみんなの注文を聞き、厨房に声をかけた。

そしてみんなの飲み物をお盆に乗せ「ハイどうぞ」とそれぞれの前に置いた。

「結局みんなビールじゃん!」ハハハとみんなで大笑いした。


 たらふくビールを飲んだ4人は、少しふらふらしながら武器屋に向かった。

 ギルドから歩いて20分程の所に武器屋はあった。

 大通りから一本中に入った所にその店はあった。

 通りの角に構える大きな石造りの建物。

 屋根は黒鉄で覆われ、煙突からはもくもくと煙が上がっている。

 入り口には重厚な鉄の看板がぶら下がり、そこには“グランフォージ鍛冶店”の文字と、交差した剣とハンマーの刻印。

 扉は分厚いオーク材で作られ、鉄の鋲が無数に打ち込まれており、何度も戦場を潜ったかのような風格が漂う。

 近づくと金属を打つカンカンという音が響いており、職人の息吹が感じられる。


 中に入ると意外に広く、中央には大きな鍛冶台が構えられており、また熱を帯びた鉄の匂いが立ち込めていた。

 壁際には剣・斧・槍・弓・鎧などが美しく陳列され、どれも量産品などではなく一点物の気配がする。

 床は土でなく、石で舗装されており、足音がコツンと響く硬質な音が心地いい。

 奥の壁には”特急鍛冶認定証“や”王国指定職人“などの証書が掲げられており、腕前の確かさがうかがえた。

「すごいなぁ・・・」

 ノアは剣を見ながら呟いた。

 ふと見るとナディアが弓に見惚れていた。

「これ・・・」

「どうしたの?ナディア?」


 ナディアはショーケースに入れられた弓から目が離せないでいた。

 その表情は普段の軽やかさとは違い、まるで何かを探し当てたような、いや、呼びかけられたような不思議な面持ちだった。

「きれい・・・」 

 その弓は、細身で滑らかな弓身には青白い星の紋章が浮かび、光っているように見える。

「嬢ちゃんそれが気に入ったのか?触ってみるかい?」

「えっ?いいですか?」

「ああいいぜ」


 ナディアが指を触れた瞬間、星の紋章が小さく瞬いた。

「えっ!?今光った?」

 ナディアは自分の胸元に手を当てていた。鼓動が早い。

「なにこれ・・・なんで、こんなに・・・」

 ノアが驚いたように眉をひそめる。

 まるで弓が彼女を受け入れたように思えたのだ。

「親父さん!これもらう!いくら?」

「おうありがとよ。その弓も嬢ちゃんに持たれたがってるみたいだしな」

「うん、すごくしっくりくるのよ」

「ただし、メチャクチャ高いぞ」

「えっ??い、いくらなの・・・?なんか怖いんですけど・・・」

「10万だ」

「じゅ・・・10万・・・!」


 金額を聞いて愕然とするナディア。

「さすがに高いなぁ・・・この刀の倍じゃない」

「ん・・・・・・」

 完全に考え込んでしまったナディア。全く買えない金額ではないはずなのだが、何をそんなに迷っているのか。


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