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『NOA: Reincarnated for Revenge(復讐のための転生)』  作者: mikioneko


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17/52

ミレスタへ帰還

「いいねぇ・・・」少し考えるように空を見上げた。

「よし決めた!私らのパーティーもバルデックに行くよ!」

「マジ?」驚いた顔をする。

「ああ・・・ノア達と新天地で暴れたくなった」

 軽く言ったつもりだったのに、なんか本気のようだ。

「じゃあ私たちと一緒に行こう。行商人達の馬車に乗せてもらえるはずだから」

「そうなんだ、それはいいね」

「うん、護衛も兼ねてるけどね」


 そうこうしているうちにナディアが戻って来た。

「もう少ししたら町に戻るって」

「そう・・・ところでカイは無事?」

「あっ体自体は大丈夫そうっす、ただ足が痛いみたいでまだ歩けないらしいっすよ」

 大の字になって寝転んでいたウキが上半身だけ起こして、ノアに告げた。

「そうなんだ、まぁ大丈夫だろう」

 よいしょっと言って立ち上がったノアは「さて、じゃあ戻ろう」と声を掛けた。


 いったん村に戻って来たノアのパーティーとセリナ達のパーティーそれに、傷を負ったカイを抱えながら来たそのパーティーのメンバー達。

 村に残っていた他のパーティーと騎士団が集合し、ギルド長のザリオが前に出て話し始めた。

「みんなご苦労だった!予想外の大物が出てきたが、なんとか退治できた。この村も魔物に襲われたが駆除できた。みんなのお陰だ!ありがとう!!さあ町に帰ろう!」

 このあと村長も出て「皆さんのお陰です本当にありがとう」と深く頭を下げた。


 一行はそれぞれの馬車に乗り込み、一路ミレスタの町へと帰還していった。


 ミレスタの町に帰って来た一行は、いったんギルドに戻りそこで再度労いの言葉を掛けられた。

「本当にみんなありがとう、無傷の者はいないだろうから、今日はゆっくりしてくれ。明日報酬を渡すので再度来てくれ。時間はいつでもいい」

 ギルド長ザリオの言葉の後、すぐに解散となりノア達は宿に戻ることにした。


 宿に入ったところでちょうど行商人のリーダーにばったり出くわした。

「あっ!リーダー!」

「おぉーっノアちゃん達かー!」

「ちょうどよかった、話が合ったんだ」

「ん?どうした?」

「うちらの他に、もうひとチーム乗せてあげて欲しい」

「もうひとチーム?」

「うん、女の子ばかりのチームで4人なんだけど。うれしいでしょ」

 ニタっとしながら言った。

「いいねぇ・・・4人か・・・まぁ大丈夫だろうまだ余裕はあるぞ」

「ありがとう!女の子ばかりだけど、その子達メチャクチャ強いから安心して」

「ほぉそりゃあいい、心強いな」

「それで、いつ出発するの?」

「そうだな明後日の朝出るぞ」

「それは都合がいい!わかった準備しておく」


 部屋に荷物を置いて、食事に出かけることにした。

 夜のミレスタは昼間の喧騒とは違い、どこか落ち着いた空気に包まれていた。

「姐さんが誘ってくれるなんて・・・何かあるんすか?」

「何もないよ、ただお腹すいただけだ」

 ウキは「やったーー!」と飛び上がり、ナディアは「いいね・・・」と笑顔を見せた。

 町の一角にある小さな食堂は、温かな灯りと香ばしい匂いで満ちていた。

 焼き立ての肉、香辛料の効いたスープ、そしてふかふかのパン。


「めっちゃうまいっす!」

 ウキが口をパンでいっぱいにしながら言った。

「ノアさん・・・ちょっと顔、穏やかになってる気がする」

 ナディアがスープを飲みながらふと呟いた。

「そうかな・・・まぁあの戦いを乗り越えたら、少し気が抜けたのかも」

 3人はしばし、戦いを振り返ったり、くだらない話をしたりと、穏やかな時間を過ごした。


 店を出た帰り道。

 ノアはふと通りの向こう側に立つ一人の女性に気づいた。

 長く風になびく黒髪、薄いフードを被っているが、その横顔にどこか見覚えがあった。


 ――まさか


 ノアが目を凝らした瞬間、その女性は人の流れに紛れ、すっと消えていった

「どうしたんすか?姐さん?」

「いや・・・なんでもない、ちょっと人違いだったかも」

 そう言いながら、ノアの中では何かが静かにざわめいていた。


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