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ユミナ教皇の歓迎ガーデンパーティー

突然、カルミナ・ブラーナのような曲が会場に鳴り響いた……


いよいよユミナ教皇の歓迎ガーデンパーティーが始まるらしい……


俺とアイスの魔女セリーナと聖女モモーナは、大群衆をかき分けて、何とか前の方に行った


「ワァーーーー!!!!!!!!」


すると突然、耳をつんざく大歓声が会場に響き渡った……






しずしずとステージに登場したのは、美しいロングドレスを着た教皇様だった


「あのお方がユミナ教皇様なのね……」


俺とセリーナは教皇様のあまりの美しさとスタイルの良さに驚嘆した


モモーナは目をウルウルさせている……






ユミナ教皇は大群衆に向けて挨拶をした……


そして、歓迎ガーデンパーティーのお礼や宗教のこと、また平和のことなどについて話した……


モモーナを見ると、ずっと泣きっぱなしだった……


ユミナ教皇の話が終わると、関係のある神や王族が代わる代わる登場し挨拶と話をしていった


「あっ! アルテミスだ!!!!」


俺は月の女神アルテミスも登場したことに驚いた……


最後にステージに全員が再登場した






ステージ中央には、ユミナ教皇が立ち


その左には、オリンポス最高神、女神ヘラ

その左には、軍神アレス

その左には、美の女神アフロディーテ

その左には、月の女神アルテミス


そしてその左にはなぜか女神見習いココアサンドラが立った


(まあ、たぶんアレス様とアフロディーテ様の娘だからだろうけど……ていうか、ラブラブハートマンなんだろ? ココアサンドラ!)


そしてユミナ教皇の右には戦いの女神アテナが立ち


その右には、アーサー王

その右には、王妃の女神デメテル

その右には、アイコディーナ王女の影武者

その右には、可愛いうさぎの獣人ミーナ首相


が立ち、大群衆に手を振っていた……


俺はそれを見ながら思った


(モモーナは教皇様に会えたし、セリーナもローズアイスに会えたし、俺も楽しいことばかりだったし、本当に来て良かったな……)






ユミナ教皇の歓迎ガーデンパーティーが終わるとヘラ様が突然現れ、俺たちを連れテレポートして騎士の広場にある関係者控え室にやって来た


「ルキ、わらわは晩餐会ばんさんかいが終わったらアレスと共にオリンポス山へ帰るぞよ」


「分かりました……ヘラ様と旅を御一緒出来て楽しかったです」


「わらわもルキと旅をして楽しかったぞよ……ではまた会おうぞ」


ヘラ様と別れた後、俺たちはアルテミスの元へ向かった


「アルテミス……」


俺がアルテミスの後ろから声をかけるとアルテミスは振り返り俺を見ると突然抱きついてきて言った


「ルキ……私に黙って行くなんてひどい……」


俺はアルテミスを抱きしめ言った


「ごめん……悪かった……それでアルテミスはどうやってここに来たの?」


「ええ、私もガーデンパーティーに招待されてたんだけど、アーサー王国の騎士団が大型空浮艦で迎えに来てくれたから……それに乗って……」


「そっか……会えて良かった……」


俺はアルテミスを強く抱きしめた


そこへ、女神見習いココアサンドラが、天使ミユナシアと、一緒にやってきて俺とアルテミスに言った


「何で抱き合ってるんだよ」


俺はアルテミスを離すとミユナシアに言った


「あっ! 俺たちをずっと尾行してきていた天使だ!」


「はっ? 尾行なんかしてないわよ」


「ふーん、まあ、普通みんなそう言うよね……それはいいとして、ココアサンドラとは知り合いなのか?」


「えっ、ココアサンドラとはにんじん島でたまたま知り合って、今そこでたまたま声をかけられたのよ」


「なんだかよく分からないな……」


するとココアサンドラが言った


「ミユナシアは友達だよ」


俺がココアサンドラにどういう友達か聞こうとした時アルテミスが俺に言った


「ルキは、これからどうするの?」


「えっ、ああ……どうしようかな……このまま旅をしたい気もあるけど、ただ空浮艦みたいに、みんなが長期に渡って生活出来る環境を備えた乗り物がないからな……」


俺がそう言って考えていると、ココアサンドラが言った


「乗り物ならあるわよ」


「えっ、どこに?」


「ガーデンパーティーの前にパパとママと街に行った時、最新式の小型空浮艦があったから、私が冗談で、あれ欲しいなーって言ったら、すぐに買ってくれたから、その最新式の小型空浮艦ならあるわよ」


「なんだよ、それ……さすがお嬢様だな……一体いくらしたんだよ……いや、それは聞かないでおこう、恐ろしいから……じゃあ、それを俺に貸してくれるのか?」


「ええ、いいわよ、但し私を船長として連れていくこと!」


「えっ、うーん、仕方ないか……分かった、でもココアサンドラ、俺をこき使うんじゃないぞ!」


「それは、ルキの私に対する態度しだいかな」


「分かったよ、それでいいよ」


俺はため息をつきながらココアサンドラにそう答えた


その時アルテミスが俺に言った


「ルキ、私も行くわ! いいでしょ?」


「えっ、ああ、アルテミス……もちろんだよ……」


「じゃあ、私はこれで……」


天使ミユナシアがそう言って立ち去ろうとするのを見てココアサンドラが言った


「ミユナシアも私たちと一緒に旅をしない?」


「えっ、でも私……」


「もう私たち友達でしょ?」


「え、ええ? うん、友達……かもね」


「じゃあ一緒に行こうよ」


「少し考えさせて……」


「分かった」


天使ミユナシアは迷った……自分の存在がバレてしまった今、このままルキの行動を監視し報告する任務を続行していいのだろうか……






そんなこんなで、ユミナ教皇の歓迎ガーデンパーティーは幕を閉じたのであった……

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