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キング・アーサー・パレス騎士の広場でのガーデンパーティー始まる

俺たちはエルフの国の女王の別荘【クイーン・エウリュディケ・ハウス】の大邸宅で、ガーデンパーティーの日まで過ごし王都を楽しんでいた……






そしてガーデンパーティー当日……


俺たちはガーデンパーティーのために、おのおの着替えることにした


そのために、エルフの国のソラファ王女があらかじめ女性陣には色とりどりのデイドレスとファシネーターを用意させていた


俺にはアーサー王国騎士団の制服が用意された


そして俺たちは大邸宅にある高級大型馬車に乗り込みアーサー城に向かって出発したのだった






程なくして俺たちの乗った高級大型馬車は王都中央の丘陵にあるアーサー城の入り口までやってきた


目の前には美しいアイコディーナパークが広がっている


そして俺たちはアイコディーナパークを抜けアーサー城の城門にやってきた


アーサー王夫妻が暮らす宮殿【キング・アーサー・パレス】は、アーサー城の広大な敷地の中にある


俺たちは、城門の前でも再び検問を受けた


招待状が3枚にそれぞれの連れが3人だということを確認されたあと、俺たちはアーサー城の敷地に入った……






アーサー城の美しさはもちろんだが、俺たちが目を引いたのは、アーサー城の奥にある駅に止まっている豪華列車だった


宮廷魔術師リコッチーによると、それは東の大陸、特別教皇領、ユミナ国の元首、教皇ユミナ所有の空飛ぶ豪華列車、ハイ・プリーステス・エクスプレス号だった


俺たちが乗った高級大型馬車は、空飛ぶ豪華列車の横を通り過ぎ、宮殿へ向かった


馬車が宮殿前に着くとすぐ、宮殿正面入り口が開場となったらしく、招待客の流れが宮殿入り口から、騎士の広場の方へと流れ始めた


俺たちは馬車を駐車場にとめ、キング・アーサー・パレスの騎士の広場に向かった


騎士の広場に着くと、1番奥にステージが設置してあった


その時、突然オリンポス最高神、女神ヘラ様が俺の肩に座っている人形の中から飛び出てきて言った


「わらわも、これからステージに立つのでな……準備に行くぞよ」


「分かりました、行ってらっしゃいませ、ヘラ様」


ヘラ様がテレポートし消えたのを見てソラファが言った


「私も行くわ……王族へのご挨拶もあるし……」


「うん、分かったよ、ソラファ」


ソラファが歩いて行ったのと、すれ違いで走り寄ってきた男がいた


「あの、宮廷魔術師リコッチー様……ですよね? お美しいお姿で……宮廷魔術省の制服はどうされたのですか?」


「いいでしょ! 私が、たまにはおめかししたって!」


「は、はい……失礼いたしました……実は私はミーナ首相の使いの者ですが、至急リコッチー様に来て欲しいそうです」


「そう、分かった……ルキ、そういうわけで私も行くわね」


そう言うとリコッチーも行ってしまったのだった


俺が振り向き、アイスの魔女セリーナと聖女モモーナに会場に行こうと言いかけたその時、モモーナが突然言った


「ああ、あこがれの教皇様に、ついに会えるんだわ……」


するとセリーナがモモーナを見て思いついたように言った


「ああ、憧れのガーデンパーティーのアイスに、ついに会えるんだわ……」


俺はセリーナに言ってやった


「いや、ガーデンパーティーにアイスは出ないと思うよ」


するとセリーナはキッと俺をにらんだのだった






俺たちは会場に着くと3人掛けの小さな丸テーブル席についた


会場には、どんどん招待客が押し寄せて来ていた


そばを通る給仕係を呼ぶと、テーブルにラズベリームースのローズケーキが並べられ、豪華なティーカップにローズヒップティーが注がれた


そして何と、バラのアイス【ローズプリンセスアイコディーナ】がお皿の上に置かれたのである


アイスの魔女セリーナは狂喜乱舞きょうきらんぶしている


「ねっ、ルキ、アイスあったでしょ!!!! あ~、この香り、この風味、この食感、最高だわ~!!!!」


俺とモモーナはセリーナの興奮する姿を静かに見守りながら、上品にローズヒップティーを飲んだのだった……






内外にアピールしてきた教皇様の歓迎ガーデンパーティーのため、行方不明のアイコディーナ王女の代わりに急遽きゅうきょアイコディーナ王女の影武者をおおやけの場に出した可愛いうさぎの獣人ミーナ首相は、部下から宮廷魔術師リコッチーが到着したと知らせを受けリコッチーを呼んだ……


実はミーナ首相はアイコディーナ王女がアイスの魔女セリーナの店【カフェ・ド・セリーナ】にいるのをリコッチーから報告を受け知っていたのである


ミーナ首相はリコッチーがやって来ると言った


「さっそくなんだけど、王妃様がリコッチーに話があるそうよ」


「何のお話ですか?」


「まあ、行ってみれば分かるわ……」


リコッチーはガーデンパーティーのステージに出るため準備をしていた王妃様の前に来ると、かしずき言った


「王妃様、お久しぶりでございます、リコッチーです……わたくしに何かご用でしょうか?」


「久しぶりね、リコッチー……それで、あの子は無事なの?」


「はい、王妃様、アイコディーナ王女様は、ご無事でございます」


「良かった! 心配で胸が張り裂けそうだわ……」


実は王妃様は国民には隠しているが、オリンポスの大地と豊穣の女神デメテルなのであった


「ですが、まだお帰りにはなりたくないそうでして……」


「分かりました……リコッチー、引き続き、あの子のそばにいて、あの子のことを守ってくれますか?」


「もちろんでございます、王妃様、わたくしめにおまかせください」






それからしばらく経った頃、ガーデンパーティーの会場は満杯になり、ユミナ教皇を歓迎するガーデンパーティーは幕を開けたのであった……

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