表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

72/188

ぎゅうぎゅう詰めのゾンビたち

ホテルの近くでは張り込みをしている天使ミユナシアがいた……


そこへ大天使軍【アークエンジェルス】西方面、小隊長のヒナスタシアがやって来た


「調子はどう? はい、こしあんパンと牛乳……差し入れよ」


「あっ、小隊長! ありがとうございます! やっぱりあんパンは、こしあんですよね!」


「あたりまえよ! こしあん以外ありえないわ! ああ、ところで、この辺りでラファエル先生とアリエル先生を見なかった?」


「見ました! 2人でデートしてましたよ」


「えっ! デート? 今、別件を3人で調査中なのよ……私から離れたのは、デートするためだったのかしら……まあ、いいわ、じゃあ、引き続き頑張ってね」






天使ミユナシアが、天使ヒナスタシアを見送った後、すぐに悪魔犬グラシャラボラスを抱き抱えたエルフの国のプリンセス・ソラファがホテルから出てきた


どうやら散歩らしい……


天使ミユナシアが追いかけるため立ち上がろうとした瞬間、後ろからトントンと、肩を叩かれた


「あれっ、まだ何か? 小隊長……」


そう言いながら、ミユナシアは振り返った


だが、そこにいたのは、小隊長ヒナスタシアではなく、なんと、ぎゅうぎゅう詰めに、しゃがみこんでいる20体近いゾンビたちだったのだ


「わー、うっそでしょー!!!!!!!!」


ミユナシアは立ち上がり、全速力で走った、そして近くの木の上に飛び上がった


「ふぅー、ゾンビたちは木の上には来れないようね」


木の上から今、来た方向を見ると、たしかにゾンビたちは迫って来ていなかった……






ゾンビたちはソラファの方に迫っていた……


「ウー、ワンワンワン!!!!」


「グラちゃん、急に吠えてどうしたの?」


後ろを着いてきているはずのグラちゃんを見るため振り返ったソラファはギョッとした……


悪魔犬グラシャラボラスが吠えている先には1列に並んだゾンビたちが整列していたのだ


「グラちゃん、どいて!」


ソラファはそう言うと3mジャンプし叫んだ


「ムーンサルトキィーック!!!!!!!!」


ソラファが10点満点の演技から先頭のゾンビにキックすると、ドミノ倒しにゾンビたちは倒れていき、次々と土の中に帰っていった


「これでよしと……」


ソラファはグラちゃんをでながらそうつぶやいた後、散歩を再開し、散歩が終わると晩ご飯をみんなで食べるため、ホテルに戻ったのであった……



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ