可愛いうさぎの獣人ミーナ艦長のおやつ
潜水艦ミーナ号の艦長でアーサー王国の将軍、可愛いうさぎの獣人ミーナは乗組員に確認した
「潜水艦ミーナ号のにんじん燃料タンクは満タンなの?」
「はい、にんじん満タンです!」
「では、潜水艦ミーナ号、全速前進!!!!」
ミーナがそう言うと潜水艦ミーナ号は勢いよく発進した
女神見習いのココアサンドラはミーナに聞いた
「にんじんが満タンって何?」
「ああ、この潜水艦は、にんじんで動いているのよ」
「えっ、にんじんが動力源? エコだな……」
それから何日か経ったある日のおやつの時間……
突然ミーナが乗組員たちに号令をかけた
すると十把一絡げの乗組員たちと、女神見習いのココアサンドラと大賢者ササーヤンがやって来てミーナの前に整列した
艦長で将軍の可愛いうさぎの獣人ミーナは言った
「この中で、私のおやつを冷蔵庫から勝手に食べた者がいる……」
1人の乗組員がミーナに質問した
「おやつって何ですか?」
「キャロットケーキよ」
「えっ、艦長だけずるい……」
乗組員たちは、ざわついた……
「静かに!!!!」
ミーナはそう言うと、しばらく乗組員たちの前を行ったり来たりしていたが、突然ココアサンドラの前で止まった
「ココアサンドラ、その口の両端についているクリームは何?」
「えっ、さあ……あっ、ミーナ! モニターを見て!」
「ごまかさないで!」
そうココアサンドラに言ったミーナだったが潜水艦の潜望鏡の映像を映し出しているモニターを見た瞬間、突然叫んだ
「あっ、にんじん島だわ!!!! にんじんがあんなにいっぱい……みんなすぐに自分の持ち場に戻りなさい、上陸準備よ!」




