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月の女神アルテミスのロイヤルスイートルーム

観覧車から降りた俺と聖女モモーナは大型空浮艦アイコディーナ号のきらびやかなエントランスまで戻ることにした


エントランスに入るとモモーナとはそこで別れ、俺は自分の部屋に戻るためエレベーターの前に来た


「あっ、ルキ、どこにいたの?」


突然後ろから声をかけられ振り向くと月の女神アルテミスが立っていた


俺はなぜか嘘をついた


「えっ、う、うん……別に……その辺をぶらついてた……」


「ふーん……」


「あっ、それよりアルテミス! 今からアルテミスの部屋に行ってもいいかな?」


「えっ、うん……もちろんいいよ」






俺はアルテミスとエレベーターに乗り込むと客室最上階のボタンを押した


エレベーターは静かに上昇を始めた……


俺はそっとアルテミスの手を握るとアルテミスも俺の手を握り返してきた


エレベーターはあっという間に最上階に着きドアが開くと俺たちは慌てて繋いだ手を離した


なぜならエレベーターの前には使用人がいたからだ


俺たちがエレベーターを降り使用人がエレベーターに乗り込もうとした時、俺はその使用人を捕まえて耳打ちすると、アルテミスの部屋に向かった






アルテミスの部屋、ロイヤルスイートルームに入ると正面には、大きな窓がいくつもあり外の景色が一望出来る上に窓の外には広いバルコニーがついていた


室内はリビングにソファーとピアノがあり、その横にはちょっとした会食が出来るスペースがあった


さらに奥にはベッドルームがあった


当然バスルームもオシャレでジャグジー付きだ


その他もろもろ豪華絢爛ごうかけんらんな部屋だった


「トントントン……」


突然部屋をノックする音が聞こえた






俺がドアまで歩いていきドアを開けると、先程俺が耳打ちした使用人がワゴンを運んできてくれていた


俺はワゴンを受け取り使用人にありがとうと言ってドアを閉めたあと、ワゴンをアルテミスのいるリビングまで運んだ


そして俺はワゴンからクラッカーを取り出し鳴らした


アルテミスが俺に言った


「何のお祝い?」


「アルテミスと出会えたお祝い」


「えっ、ありがとう」


俺はアルテミスに微笑むとシャンパンの入ったグラスを渡し乾杯した


その後2人でケーキを食べ紅茶を飲んだ


俺とアルテミスは、それからしばらく2人でソファーに並んで座り話していたがアルテミスも眠くなったのか、俺の肩にもたれかかってきた


「アルテミス寝たのかな?」


俺はアルテミスの肩を抱いて引き寄せ、ゆっくりお姫様抱っこをしながら立ち上がった


そしてアルテミスをお姫様抱っこしたまま部屋の奥のベッドルームに向かった


ベッドルームに入りベッドにアルテミスを寝かせると、俺はベッドに座り、アルテミスの 片手を取り手の甲にキスをした


そして自分の部屋に戻るためアルテミスの手を離しベッドから立ち上がろうとした時、突然アルテミスの目が開き俺の腕を引っ張った


そのはずみで俺はアルテミスの上におおいかぶさった状態になった


アルテミスは俺を抱きしめると、俺の耳元でささやいた


「ルキ……泊まっていって……」


ドクン……


俺は一瞬にして胸が高鳴り血が騒いだ……


「いや、やめとく……」


俺は気持ちを抑え、そう言ってアルテミスの両腕をほどくとアルテミスの頬にキスをしベッドルームから出て自分の部屋に戻ったのであった……





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