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芽生えた悪魔の自覚

俺はモモーナに、ああは言ったが、自分が悪魔としての実感があった


それは長い間、魔力の源が溢れているゆったりとしたエルフの土地で、全知全能のオリンポス最高神ヘラ様と過ごし精神と心の安定を取り戻したことと、ヘラ様に俺の魔力が封印されているであろうことを相談した結果、俺の魔力を封印しているものがおそらく物であることを想定して、幾度となく間接的にその物に攻撃するために俺の体を通して女神のエネルギーを注入してくれた結果、俺の魔力を封印している物に、小さなヒビが入ったのか、俺は俺の中に流入してくる微弱な魔力を感じ始めたのだ


ただ、残念ながら、ヘラ様の力を持ってしても、俺の1年分の記憶を封印したものが物では無かったのか、あるいは、俺の記憶を封印した者の能力が高いのか、今持って俺の失った1年分の記憶は戻らないでいた


だが微弱でも魔力を取り戻した結果、良かったのは、自分が悪魔だと確信出来たことだけではなく、俺の使い魔(悪魔の俺と契約している俺の家来のようなもの)が俺の存在を知りうることが出来、俺の前に現れていろいろ教えてくれたことだ


ちなみに、俺の使い魔とはミニドラゴンのリュウト君であり俺の前に現れたリュウト君の喜びようはそれはもう大変なものであった


それは良かったが、不思議なのは、使い魔ではないが俺と秘密の契約を結んでいるらしいセリーナにも俺の居場所が分かったはずだが、セリーナではなくアルテミスに居場所が見つかってしまった……


ただ、俺の召喚を待っているらしい使い魔という存在と、セリーナが無理やり俺を使役するため召喚するらしいセリーナのような存在とでは、召喚する側とされる側のお互いのベクトルが違い、魔力探知出来なかったのかも知れないが……

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