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怪物クジラ退治

アリーシャ公国の公爵令嬢アリーシャが招待してくれた城での生活を満喫していた俺たちは、ある日、公爵令嬢アリーシャに相談を持ちかけられた


最近アリーシャ公国の南の街で海から上がってくる怪物クジラに、街の住人が若く美しい女性を生贄いけにえとして差し出していることが分かったのだ


アリーシャはすぐに軍隊を差し向けたが怪物クジラの強さはものすごく軍隊でも退治することは出来ないらしい


そこで月の女神アルテミスに、その怪物クジラを退治してもらいたいとのことだった


「いくらなんでも、生贄いけにえとはひどい!」


俺たちは憤慨し立ち上がることにしたが、怪物クジラは凶暴で馬鹿デカいらしく、一応メンバーをつのってみようということになり、アリーシャ公国の冒険者ギルドに、怪物クジラ討伐メンバー募集の張り紙をした






するとすぐに2名がやって来た……急ぎなのでみんな採用した


今アルテミスのパーティーにいるのは、俺と聖戦士クルセイダー・マフィーナと、アイスの魔女セリーナを入れて4名だ


黒きゴスロリ美少女バトルアンドロイド・カーリンは、アルテミスの頼みでどこかへ行ったままだった


そこに、採用した2名の、修道女でパラディンのシスター・ユーカリスと可愛いうさぎの獣人のミーナを加え、あとは、たまたまアリーシャ城に遊びに来ていたアリーシャの従姉妹でエルフの国のプリンセスのソラファ(剣と弓の使い手)を加えた計7名で怪物クジラ退治をしに行くことになった


ただ、怪物クジラを呼び出すための生贄役いけにえやくに公爵令嬢アリーシャが志願してくれたのだが、同行させるのは危険だと、アルテミスが生贄役を買って出てくれた


アルテミスと言えば、あれから、俺を見る度に含み笑いをして、あの夜、何があったのか教えてくれないのだ……まあ、それはそれとして、俺たちは、怪物クジラ退治の旅に出ることにした






なんやかんやで生贄が縛られる岩壁にやって来た俺たちは、さっそくアルテミスを海に突き出た岩壁の場所にある太い木の棒に縛り付けると後ろの岩場に隠れた






しばらくすると、ものすごい音と波しぶきと共に巨大な怪物クジラが現れた






怪物クジラは、ゆっくりと生贄が縛り付けられている場所に近づいてきた


だが、怪物クジラは異変に気がついたのか、突然怒り狂いだし暴れながら陸に這い上がった


最悪な状況だが今しかない……


俺たちは全員怪物クジラの前に飛び出し戦闘態勢をとった


まず先方に、聖戦士クルセイダー・マフィーナと修道女でパラディンのユーカリスが剣で斬りかかった


その後方から、アイスの魔女セリーナが魔法で、俺とエルフの国のプリンセス・ソラファが弓で応戦した


しかし、全く怪物クジラには歯が立たなかった


それからずいぶん戦い、みんな体力を消耗し、もうダメだとあきらめかけたその時、突然、最後尾から可愛いうさぎの獣人ミーナが、ものすごい速さで俺たちの横をすり抜けジャンプしたかと思うと怪物クジラの脳天に、小型ハンマーを打ち付けたのだった


その瞬間、怪物クジラは、脳天から徐々に石になり始め、すぐに全身が石に変化して、海の底に沈んでいった


「やったぞ!!!!」


みんなは一斉に叫んだ


「何? その小型ハンマーは?」


セリーナが可愛いうさぎの獣人ミーナに聞くとミーナは言った


「これは、魔法の小型ハンマーよ」


みんながミーナを口々に称え、喜んでいるさ中、俺はアルテミスが縛り付けられている太い木の棒がある場所に走っていき、アルテミスの縄をほどき外した


すると、アルテミスが抱きついてきたので、俺はアルテミスを強く抱きしめたのであった……




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