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卵焼きとアイスクリーム

温泉と酒を堪能した俺たちは酒の街バッカスシティをあとにし、一路アリーシャ公国のアリーシャ城に向かったのだった……






俺は目覚めた……






一瞬、真っ暗で何かと思ったが、どうやらベッドの上で布団をかぶっているらしい


ただ頭はボーッとしている……


ああ、そうか……昨日は、公爵令嬢に招待されたアリーシャ城で、俺たちの歓迎パーティーが行われたんだった……


そう思いつつ俺は布団の隙間から部屋の中を見た


(な、なんだあれは!!!!)


なんとそこには、卵焼きとアイスクリームが会話しているではないか!


ああ、まだ酒が残っているんだな……そう思い見ていたが、その後だんだん頭がハッキリしてきても、卵焼きとアイスクリームは消えずにひたすら喋っていた


(な、なんなんだ……)


その時である


ボワ~ン……


煙と共にその卵焼きとアイスクリームが変身し、黒きゴスロリ美少女バトルアンドロイド・カーリンとアイスの魔女セリーナが現れたのだった


「楽しかったね」


しばらく2人の会話を聞いていて分かったのだが、どうやら、セリーナは魔法でアイスに変身し、カーリンは、自らコピー能力を使って卵焼きになっていたのだ


(カーリン……そんな能力を持っていたのか……コピーする対象に会えば、その対象の人物や物に、そっくりになれるコピー能力か……カーリン、恐るべし……ん? おい、俺が寝ぼけたままだったら知らずに両方共、朝ごはんで食っちまうところだったな)


俺はそんなことを思いながら2人を見ていたが、なんだか体が重いことに気がついた


まるで羽交い締めされているようだ……


いや、違う……この感触は……


(えっ、やっぱり俺、後ろから誰かに羽交い締めされてる? 誰誰誰……)


俺は一瞬プチパニックになったが、なんとか首を回し後ろを見た


(アルテミス?)


な、なんとそれは月の女神アルテミスだった……どうやら寝ているらしい


(えっ、どんな状況だよ、これ! 昨日の歓迎パーティーで、しこたま酒を飲んだ後の記憶が一切ないぞ!! どゆこと? そゆこと?)


などとあれこれ考えながら、アルテミスの両腕を離そうと四苦八苦しているうちに、なぜかアルテミスと抱き合う形になってしまった


(か、かわいい、しかも色っぽい……それに……唇までの距離が近すぎる……う、うれしいハプニング……実は彼女だし、このまま、いっちゃう? いやいやいや……そんな状況ではない……カーリンはともかくセリーナに見つかるとめっちゃやばい!!)


だが、俺がどうしようか悩んでいるうちに2人は部屋から出て行ったのだった


俺はホッとしながら、アルテミスから離れ部屋を出た……


(うーん……あとでアルテミスに何があったか聞いてみるかな……)



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