ササーヤンマート……メスのアカカンガルーの獣人……ガルコとガルミと思いきやガルナとガルヨとガルエだった
その後サヤカーリンが、ほぼ一人で食い尽くし、肉と野菜で出来たポセイドン様はおぞましい姿となっていた
「ご主人様、ジュースが飲みたいな」
「あっ、そういえば、飲み物買うの忘れてた」
「えー、ジュース、ジュース、ジュース、ジュース、ジュース、ジュース」
サヤカーリンのジュースコールは止まらない
「ヘラ様、俺ちょっとササーヤンマートで飲み物買ってきます」
「うむ、いってまいれ……バリバリ、ポリポリ……」
ヘラ様はお菓子をむさぼりながら俺に答えた
「サヤカーリン、一緒に行くぞ」
「はーい」
俺はサヤカーリンの手を取りコックピット前まで歩いて行くとエレベーターに乗った
ポーン
エレベーターが開いた
「あっ、セリーナ!!!!!!」
「えっ、ルキ? なんでルキがココアサンドラ号から出てくるのよ……まさか、ルキが犯人……」
「ちげーよ!」
俺はこれまでのいきさつをアイスの魔女セリーナに伝えた
「なるほどね……で、なんでサヤカーリンと手を繋いでるのよ、デートの真っ最中なの?」
俺はサヤカーリンと手を離し言った
「えっ、外は真っ暗だから、ササーヤンマートに行くのに危ないと思ったからだよ……それにサヤカーリンは俺だけのものなんだから俺がどうしようと勝手だろ」
「えっ、ルキ、ササーヤンマートは目と鼻の先じゃん……それに私もルキだけのものだよね? じゃあ私とも手を繋ぎましょうよ」
「もう、分かったから許してくれよ……セリーナこそ、どうしてここにいるんだよ」
「私は、ササーヤンマートにアイスを買いに来たら、このココアサンドラ号が見えたから調べにきたのよ」
「やっぱりアイスか……まあいいや、一緒に買いに行こう、俺も飲み物買いに行くから」
セリーナが答えようとした時、ササーヤンマートの自動ドアが開きガルオに追い立てられた犬が飛び出しこちらに走ってきたかと思うとセリーナの足元におすわりした
そしてしゃべった
「お兄ちゃんは誰?」
「おわっ!」
俺は驚き犬から飛びのいた
「えっ、何、犬が喋った」
するとセリーナが言った
「ああ、この子は私の従姉妹でアーヤよ」
「えっ、セリーナって犬だったのか?」
「違うわよ、アーヤは魔法で犬に変身してるだけよ……アーヤ元に戻りなさい」
「はーい」
アーヤは変身を解き元の姿に戻った
そして言った
「お兄ちゃんはセリーナお姉ちゃんの家来なの?」
「はっ? ちげーよ、セリーナ、従姉妹のアーヤが何でここにいるんだよ」
「ああ、アーヤはこの子の両親から預かってるんだけど今夜帰ることになったから、アイスをお土産に買ってあげようと思って連れてきたのよ」
「へー、そうなんだ、じゃあ一緒にササーヤンマートに行こうよ」
「ええ」
俺達はササーヤンマートに入った
「っらっしゃいまっせ~!!!!」
ガルオだ
ガルコとガルミもいた
俺はたぶん……ガルミに聞いた
「あのー、ガルミさん? さっきはお騒がせしました」
「あっ、私はガルナですけど、どちら様ですか?」
「えっ、ん? もう一頭のカンガルーの獣人はガルナさんって名前だったっけ?」
するとガルナのお腹の袋の中から大賢者ササーヤンが顔を出し言った
「ああ、ルキ、ガルコとガルミは仕事を終えて帰ったわよ、夕方から交代して勤務してるのはガルナとガルヨとガルエだよ」
「えっ、みんな同じ姿で見分けがつかないぞ」
「そう? ルキもお腹の袋に入ったらみんな全然違うのが分かると思うよ」
「いや、遠慮しときます」
その時、今話していた、ガルヨとガルエが俺のそばに来た……何やらお腹の袋の中から声が聞こえる
「ご主人様〜!」
ん? 嫌な予感がする
すると俺の予想通りガルヨのお腹の袋の中からサヤカーリンが顔を出し、ガルエのお腹の袋の中からはアーヤが顔を出したのであった
俺は2人に愛想笑いをし急いでジュースなどの飲み物を買うとセリーナに言った
「ココアサンドラ号に上がっていくだろ」
「いえ、帰るわ……今夜店にこの子の両親が迎えにくるし……あっ、でも明日来ようかな」
「うん、そうしろよ、あっ、明日来る時に俺の部屋の荷物全部持ってきて! ここに引っ越すから」
「はあ? 自分で取りにきなさいよ」
セリーナは俺に殴りかかってきそうな勢いで言った
「わ、わかったよ、明日俺が店に取りに行くから」
「えっ、ルキが来るの? じゃあ手伝ってあげる」
「お、おう、ありがとうセリーナ」
「じゃあ魔法でルキの部屋の荷物と私の部屋の荷物をトランクに詰め込んで明日一緒にココアサンドラ号に引っ越ししようね」
「何でセリーナの部屋の荷物もトランクに詰めるんだよ」
「私もココアサンドラ号に住むからよ」
「おい、勝手に決めんな!」
とにかく、俺とセリーナがあいまいな約束をした後、俺とサヤカーリンはココアサンドラ号へ、セリーナとアーヤはカフェ・ド・セリーナへ帰ったのだった……




