大天使ミカエル覗く
小型空浮艦ココアサンドラ号に乗り込むとヘラ様は言った
「ルキ、わらわはシャワーを浴びてくるぞよ、よいか?」
「ええ、どうぞ」
「ルキも一緒に浴びぬか?」
「えっ……」
俺は鼓動が高鳴った……
「冗談じゃ……覗くでないぞよ!」
ケラケラ笑いながらヘラ様が居住スペースへ行ったのを見てマリアが言った
「あの方は?」
「えっ、うん、ああ……オリンポスの最高神ヘラ様だよ」
「えっ!!!! ヘラ様……」
そして、このやり取りを密かに覗いている者がいた……
この最新式小型空浮艦ココアサンドラ号の艦内にGPS内蔵超小型偵察ドローンを仕掛けた張本人、大天使軍アークエンジェルス指揮官、大天使ミカエルである……
この超小型偵察ドローンはリアルタイム遠隔動態監視カメラが搭載されており、天界の自分のオフィスの小型モニターに連携することで、小型モニターにココアサンドラ号内部の映像をを映し出すことが出来るのである……
大天使ミカエルは、天界の自分のオフィスの小型モニターを見て呟いた
「ん? あれはオリンポス山の大女神ヘラではないか!!!!」
そこへヘラ様と入れ替わるように美少女バトルアンドロイドカーリンが風呂から上がりやって来た
「ねぇ、ご主人様はリコッチーがどこにいるか知ってる?」
俺はリコッチーと言う言葉を聞いた途端体中が衝撃でバラバラになりそうだった
「リ、リ、リコッチーー!!!!!!!!」
「いや、えっ、どうだっけ、そうか……うん、大丈夫さ……ふぅ……ははは」
「ご主人様、どうしちゃったの?」
「いや、何でもない、リコッチーは王都にいるよ……な……たぶん」
「えっ、そうなの? 王都ってどこにあるの? 遠いの? ご主人様」
「後で教えてあげるからとりあえず髪を乾かしなさい」
「はーい」
カーリンはそう返事をしたにもかかわらずコックピット中央にある一段高い艦長席に座った
すかさずマリアが言った
「カーリン艦長! どこへ向かいますか?」
「おい、誰も艦長とは認めないんじゃなかったのかよ」
俺が言うとマリアは言った
「ああ、それはルキだけよ……」
俺はマリアに聞こえるようにブツブツ言いながらカーリンを艦長席から、どけて……どけて……「いや、動かないな…カーリン重いぞ」
ドスッ!!!!
「うっ……」
俺は腹に重いパンチを受けた
「ご主人様のバカー、重くないもん、力が強いだけだもん!!!!」
そう言うとカーリンは艦長席から降り、ぷりぷりしながらコックピットから出て行った
美少女バトルアンドロイドカーリン恐るべし……
俺は艦長席に座るとマリアに言った
「マリア、カエル君をモニターにうつしてくれ」
「えっ、カエル君? ああカエルの魔獣のことね、分かったわ」
マリアはそう言うと、外の景色がうつっていた大型モニターを、ココアサンドラ号の下側の外部カメラに切り替え、ゆっくり動かし、カエルの魔獣をとらえた所で止まった
カエルの魔獣は寝ていた
「マリア、あの大きさだと入口のエレベーターからは乗れないよな」
「ええ、そうね」
「カーリンの為に連れて行くかな……マリア、テレポートルームの中にあのカエルの魔獣をテレポートさせてくれないか?」
「えっ、ほんとに連れてくの?」
「ああ、頼む」
「分かったわ……テレポートシステム作動します……ターゲット捕捉完了…テレポート開始!」
テッテレー!!!!!
「ルキ、カエルの魔獣をテレポート完了したわよ」
「えっ、ありがとう、てか、おもしろいテレポート完了の音だな」
「でしょ、私が選んだのよ、ルキもたまには褒めるのね」
「いや、褒めてねーし」
「……」
それからすぐに、小型空浮艦ココアサンドラ号はササーヤンマートに向け飛び立ったのだった……




