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水着姿の女神ヘラに見とれてナンパする……びしょ濡れの黒きゴスロリ美少女バトルアンドロイド・カーリン……そして海の神ポセイドン

「ルキ……ちょっとルキ、聞いてる?」


俺はハッとした


どうやら俺はビーチに佇む美しいその女性に見とれていたらしい


「もういいでしょ、行くわよ」


マリアが言った


だが俺は迷っていた……声をかけたい……後ろ姿だが、水着姿のスタイルの良い女性、髪がなびき、白い肌が光る……俺は衝動を抑えることが出来なくなっていた


「ちょっと待ってて、ナンパ……いや声をかけ……いや道を聞いてくるから!」


「はっ? 道は、私より詳しい人はこの世界にいないわよ!」


だがマリアが言い終わる頃には俺はもうその女性目掛けてダッシュしている最中だった


俺は勇気をだしてその女性に声をかけた


「あのー……」


その時である


ドッボーン!!!!!!!!


突然空から俺達がいるビーチの目の前の海に巨大な奇妙な物体が落ちてきたのだった


ザッバーン!!!!!!!!


そして当然の如く大量の海水がその女性と俺にかかったのであった


「だ、大丈夫ですか?」


俺が声をかけると、その女性は振り返って言った


「わらわは大丈夫じゃ、ルキは大丈夫か?」


「あっ、ヘラ様!!!!!!」


振り返った女性はなんとヘラ様だった


「なんじゃ、ルキ、わらわに気づいてなかったらしいの、わらわはルキがわらわに見とれておったのを知っておったぞよ」


そう言いながら無邪気に笑うヘラ様は美しかった……いやもちろんいつもびっくりするくらい美しく優しく仕草も喋り方もたまらない……でも水着姿のヘラ様はいつも以上だ……それはここでは詳しくは言わないが男心として察して欲しい……俺はドキドキしながらヘラ様に聞いた


「いやいつものお召し物と違いすぎるので気づかず申し訳ありません……でもヘラ様は、後ろを見てないのにどうして俺だと分かったのですか?」


「もちろんすぐに分かるぞよ、そもそもわらわがルキの小型空浮艦をわらわの力でここへ引き寄せたのじゃからな」


そう言いながら海水に濡れたヘラ様はいつも以上に色っぽく艶がありゆっくりと目を動かしながら目で語りかけるようなその魅力的な目と同時に美しい口で喋るその品のある美しい顔に俺は我を忘れそうになった……だが俺は気持ちをしっかり持ち言った


「えっ、小型空浮艦を包んでいた得体の知れない力の正体はヘラ様だったのですか…なぜそんな事を……ていうかよく俺が乗っていたと分かりましたね」


「わらわを誰だと思っておるのじゃ、この世界の女神の頂点に君臨するヘラじゃぞ……ルキが乗っておったのはすぐに分かったぞよ」


「で……俺に何かごようですか?」


「ルキにただ会いたかったからじゃ

それが理由ではだめか?」


「いえ、ものすごく嬉しいですがどうしてここに?」


その時である


ぶわーっと海面がせり上がりカエルの魔獣が出てきた


俺はすぐさま攻撃態勢をとったが聞き覚えのある声がした


「ご主人様~!!!!」


「その声はカーリンか? カーリーン!!!!」


カーリンはカエルの魔獣から降りると浅瀬からビーチを走って俺の胸に飛び込んできた


ドンッ!!!!


「うっ!!!!」


美少女バトルアンドロイドカーリンの突進により、俺は胸を痛打し両手がしびれた


俺はびしょ濡れのカーリンに言った


「カーリン、あの小型空浮艦の居住スペースにお風呂があるから入ってきなさい

あのマリアが案内してくれるから」


「はーい、ご主人様、あっ、あの子も一緒に入ってもいい?」


カーリンはカエルの魔獣を指さした


「いや、カエル君には帰ってもらいなさい」


カーリンは、ほっぺをふくらませながら、カエルの魔獣に向かって言った


「じゃあまた明日ね」


俺はすぐさま言った


「いや、明日は遊ばないからね……カエル君の親御さんも心配してるだろうし……」


「えー、ご主人様嫌い!」


カーリンはそう言い残し小型空浮艦ココアサンドラ号の中にマリアと一緒に入っていった


俺は2人を見送りヘラ様に向き直り言った


「ところでヘラ様、さっきの質問ですが、どうしてここに?」


「ああ、それはの……」


その時である


ドッパーン!!!!!!


海面がものすごい勢いで盛り上がり波しぶきが収まったかと思うと、そこに大男がいた


ヘラは言った


「ああ、ちょうどいいタイミングじゃ、わらわは、あやつと来たのじゃ」


その大男はワイルドそのものだった


筋肉隆々どころの騒ぎではない


ものすごい硬そうな筋肉で岩のようだった


誰かを肩車している……


俺は思った


あれっ? あの大男に肩車されているうさぎの獣人ってまさか……


ドシン、ドシン……


大男はビーチをゆっくり歩いてきた……そして俺とヘラ様の前で止まった


「ルキ、こやつはポセイドンじゃ」


俺は驚いた


「えっ、あなたがオリンポス12神の一柱であられる海の神ポセイドン様ですか……は、は、初めましてルキです」


俺がそう言うとポセイドンは俺にギロッと一瞥をくれた後、言った


「ルー、キー? フンッ」


「えっ、怖っ……」


俺が言ったのを見てヘラ様が言った


「これ、ポセイドン、ルキは私の大事な眷属のようなもの、ちゃんと話すのじゃ」


俺は思った


(いやヘラ様、俺は眷属ではないんスけどね)


「はあ……分かりましたヘラ様……おい、ルキとやら、ワシは、このアーサー王国の海軍提督で海軍士官学校の校長ミーナちゃんに頼まれて、この夏から海軍士官学校の特別講師に就任することになったのだ、ガハハハ」


「ガハハハじゃねーよ(小声)」


俺はミーナを呼んだ


「ミーナちょっと来て」


ミーナはポセイドンから降りて俺の前に来た


「なあ、やっぱりミーナだったんだな、ていうか、どんなコネクション辿ったら海神ポセイドンに行き着くんだよ!……それに、以前俺達でポセイドンの配下の怪物クジラを退治したことをポセイドンは知ってるのか?」


するとミーナは言った


「お前、誰?」


「おい、ミーナ、3度目は許さねーぞ!」


「えーっ、ほんのジョークじゃん、かわいいうさぎちゃんを許してニャン」


「おい、語尾がネコになっとるぞ!」


「は? いちいち、うるさいわね、ルキは! それで何の質問だっけ? ああ、怪物クジラのことは、もちろん言ってないわよ、言ったら特別講師の件もなくなるでしょ!」


そこへ俺とミーナの話にヘラ様が割って入ってきた


「話は終わったかの?ではそろそろ行くとするかの」


俺は言った


「分かりました、これから皆さんで海軍士官学校へ行かれるんですね、では俺はこれで……」


するとヘラ様の表情が変わった


「待つのじゃ、ルキ、海軍士官学校へ行くのはポセイドンとミーナだけじゃ……わらわはルキと行動を共にするぞよ!」


「えっ、行動を共にですか?」


「なんじゃ……わらわとおるのは嫌なのか?」


「いえ、俺はもちろんヘラ様とめっちゃ一緒にいたいですけど……」


「何を心配しておる、問題ならすぐ解決するぞよ、だから大丈夫じゃ」


「一体なんの事ですか?」


「まあ、いいから早く乗り込むぞよ、じゃあなポセイドン、ミーナ」


こうして海神ポセイドンとミーナは海軍士官学校へ向かい俺とヘラ様は小型空浮艦ココアサンドラ号へと乗り込んだのだった……




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