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11 誤解と可能性

長くなってしまった(;´・ω・)




 窓を開けると早朝独特の澄んだ冷気が部屋に入り込んできた。

 肌寒い。

 でもそれが心地よくも感じた。

 

(昨日は色々あったな……)


 寝床を整え、衣を着こみ、髪を束ねる。

 些か身体が怠く重い。

 大きく伸びをしたりしゃがみ込んだり、大きな音を立てないよう柔軟をしていると少しは解消されたような気もするが、物足りなさがあった。故郷にいた頃、まだ日も明けていない早朝、身を清める名目で冷水を被ったり部屋の掃除を行ったり、かなり行動的に過ごしてきたせいもあるだろう。

 今日も丘に行く?

 そう思うと同時にヴェルスが連想されてしまい、ミコトはブルブルと首を振った。

 絶対に会う。でもって嫌味や暴力は避けられない。

 なぜあんなにも清々しくて見晴らしのいいところで嫌な思いをしなければならないのか。

 ヴェルスさえいなければとてもいい場所なのに、とミコトはため息をつきながら腰にベルトを巻き付けた。


(これは、まだいいか) 


 黒い刀を手にする。

 ずっしりと重々しいが振るうには丁度いい――が、正直に言うともう少し軽くてもいい気がする。

 支障はない。だから別に変えようとは思わない。

 ただ、異様に禍々しいというか生々しいというか。純粋な黒というより何かそうなってしまったような感じがする色目で、かなりの年季が入っているようだ。狼といい大蛇といい、一応は手入れをしているものの、とりあえず切れ味に文句はない。


(そういやあの祭司、父のとか言ってたっけ……)


 急に――というか、今更そんなこと言われてもどうしろと言うんだ。

 ミコトは刀を壁に立て掛けた。

 

(名前すら知らないのに、あんなこと言われて差し出されてもな)


 あのときは思わなかったが改めて考えると色々な不満や疑問が沸々と浮かんでくる。

 故郷を出て、父を探すという選択肢もあったのだろうか。だがしかし、このユエルイズノへと旅立たせたのはあの司祭だ。この刀を形見に励めとか、そんな気持ちだったのだろうか。結果的に、形見も何も、知らない人物の武器を譲り受けただけだ――が、彼からすれば、自分に何かしてあげられる唯一の事だったのかもしれない。

 

(別に気を使わなくてもよかったのに)

 

 またもため息をつくと、コンコンとドアから聞こえた。

 ゆっくり開くと目の下にクマを作ったリンジャが暗い面持ちで立っていた。

 ボンヤリと瞳をくもらせていた彼女はミコトと顔を合わすとニコリと精一杯の笑顔を作った。


「おはよ、昨日は眠れた?」


 ミコトは苦笑いで返答を返す。


「そうだよね。あたしも眠れなかった」


 今にも泣きだしそうなリンジャの様子にミコトは恐る恐る部屋に招き入れた。

 そして、彼女が椅子に座るのを見届けながらベッドに腰かけた。

 何かあったのだろうか。

 もしかしてあの少年が亡くなったとか? それともルフェイに何かあったとか? 

 様々な可能性を考える――が、わかるわけがない。

 どんな言葉をかければいいのか。何を話題にしてもリンジャを泣かせてしまいそうだ。ミコトはオロオロと様子を伺い続けた。このままじゃダメなのはわかる。いっその事ルフェイを呼んでくる? いや、彼女を放置して部屋から出ていく勇気はない。

 すると、リンジャが俯きながら口を開いた。


「ごめんなさいね。一緒に行きたかったんだけど、ルフェイが残れって……」


 一緒に行けなくてごめんなさいと、告げるリンジャにミコトは『大丈夫だ』という意味を精一杯込めて、手と首を横に振り続けた。

 彼女はギルドの№2なのだから当然だろう。

 ルフェイにとっても任せられるのは彼女だけなハズだ。

 どうやらミコトの思いが通じたのか、リンジャが「ありがとう」と苦笑した。


「あ、助けた子、もうすぐしたら目を覚ますんじゃないかってシィラが言ってたわ。憑かれていた期間がどれくらいだったかはわからないからちゃんと意識があるといいんだけど……。どういう状況なのか、あの子はわからないかもしれないけれど、精一杯サポートしていくつもりだから任せてねって、ミコトに言いたかったのよ。でね、お願いがあるんだけど……」


 リンジャは椅子から立ち上がり、真剣にミコトを見つめた。

 

「も、もし。もしも、ちゃんと呪いが解けたら……ううん、解けなくても――まぁ、絶対解けてほしいけど、そしたら、ギルドに入ってくれない? 無事に帰ってきたら、絶対!」


 気迫に圧倒され、ミコトはただ彼女に苦笑いで答えた。

 迷惑をかけてしまったものの、ここまで面倒をみてくれて断るのはダメな気がしなくもない――が、一つ返事で頷けないものがある。世話にならなかったら不便。世話になったら彼らに気を使わせてしまいそうだと思った。

 すると、なかなか頷かないミコトにしびれを切らしたのか、リンジャが頬を膨らませながら目前まで迫ってきた。


「なんとなくわかっと思うけどここって女の子少ないし、ミコトはまだ戦い慣れてないかもだけど十分力はあると思うの。同性で、同じ年頃の友達がほしいっていうか、話し相手がほしいっていうか……ミコトなら仲良くなれそうだから、お願い!」


 あっ――と思った瞬間にはもう、勢い余ってベッドに倒れ込んでしまっていた。

 さらりとした赤毛がくすぐったい。至近距離で見ると、まつげが長くてとても美しい人だと思った。

 リンジャはどうしてこの街に居続けるのか。ぼんやりとしていたら、ノックの音が響いた。

 このままだとかなりマズい。誤解を招きかねない。リンジャもそう思ったのだろう、お互いに離れようと動き、上体を起こそうと額がぶつかった。リンジャの呻き声が聞こえる。そうしてマジマジと見つめ合うことになり、お互い顔を赤らめる結果となる頃にはもう、ノック音のことは忘れていた。

 開いたドアからルフェイが顔を覗かせ、気まずい空気が流れる。


「すまないまた来よう」

「違うのルフェイ!」

 

 ミコトを組み敷いていた肢体が瞬時に離れていった。

 誤解をとこうとするリンジャがルフェイの腕を掴み、部屋へと引きずり込む。


「朝食に呼びに行ったリンジャが戻ってこないもんだから何かあったのかと思ってね。何かあったけれど……」

「だーかーらー誤解だってば!」


 ミコトはベッドから上体を起こし、服装を正した。


(さっきのことはなかったことで良いのかな……)


 まだ少し頬が熱い気がした。

 ポニーテールを結い直しながら、言い合う二人の後を追い、部屋を後にする。

 ギルドの一階。ホールには依頼を吟味する傭兵たちがたくさんいる。そんな彼らの視線を浴びながら、奥にある通路に入った。そしてガヤガヤと活気が聞こえる大きな食堂らしき部屋が見えた――が、二人はそこに入らず、すぐ傍の部屋へ案内された。

 少し大きめのテーブルに料理が並んでいる。

 そして一角でシィラが転寝をしていた。


「遅ぉーい」

「すまないね」


 四人だけのテーブル。

 パンや目玉焼き、イモのスープなどバランスの取れたメニューだ。

 この街の環境から考えても食材は豊かな印象だった。何しろ、ギルドの外にも店が並ぶほどなのだ。いったいどこから確保しているのか。そんなことを考えながらミコトは椅子に腰を下ろした。


「食べながらの説明ですまないね、ミコトも何か意見があったら教えてほしい。少々大変だろうが、そのための時間は考慮しているつもりだよ。遠慮なく知らせてくれ」


 ミコトが頷く傍ら、シィラはパンを一口サイズにちぎり食べ始める。

 とりあえずいただこう。と、彼女と同じくパンを口に入れた。いささか喉につっかえる素朴な感じ。リンジャはどこかやりきれない表情でルフェイを見つめていた。

 ふいにシィラがあくびをした。とても眠そうだ。 


「すまないね、シィラ。で、どうだったんだい?」

「んぅー、相変わらずの魔物がたぁーくさんねぇ。でもぉ、神殿の結界はまだちゃぁーんと生きてるみたいだからぁ、そこまで滑り込めれば大丈夫だと思うけどぉ」

「街の塀から援護してもらう案はどうだい?」

「だぁめ」


 シィラがパンを引きちぎった。

 テーブルにクズが散らばる。


「絶対だぁめ、刺激したらもぉっともぉーっと出てきちゃう」

「でもっ、だけどそんな……、三人だけでなんとかなるわけないじゃないでしょ?!」

「おばぁかさん」

「は?!」

「なぁんでも倒せば良いってだけが対処法じゃあないの、おばぁかさぁん」


 リンジャが肩を震わせながらテーブルを叩いた。


「やっぱりあたしも行くわ! こんな人に任せられない!!」

「――ダメだよ」


 ルフェイが静かに告げる。

 リンジャは荒げた呼吸を正しながら「ごめんなさい」と、俯いた。


「良いかい? 僕の身に万が一のことがあったとき、任せられるのは君だけなんだ。もう少し冷静になって考えてほしい。それとシィラ、リンジャが僕らのことを思ってくれているのは君もわかっているだろう? 無駄に彼女を挑発しないでくれないか」


 はぁい、とシィラがスープを飲み始めた。

 少々重い空気にミコトの空腹感はどこかへ行ってしまったみたいだ。しかし食べなければ体力が持たないだろうし、なにより食材がもったいない。三人の様子を伺いつつおずおずと食事を進めた。


 しかしリンジャが心配になるのも無理はないだろうと思える。

 この話が上がった当初、彼らが躊躇するほどに危険な場所に行こうとしているということだ。三人だけというのは少なすぎるんじゃないかというのはミコト自身も感じていた。もっとも、ルフェイもシィラも死ぬつもりはないだろう。

 神殿のある丘はどういうところなのか。

 そこは知っておきたいと、ミコトは手を挙げた。するとルフェイが笑顔で頷いてくれた。


『その丘ってどんなところなんですか?』

「まぁ、そうだよね。どこから話せば――て感じなんだけど」


 そういってルフェイが話し始めた。

 

 まず第一に、ユエルイズノには元々、神殿のある丘まで続く大きな塀があったということ。

 それが過去、魔人と呼ばれる者の襲撃により破壊されてしまい、神殿と街に距離ができてしまったということ。

 そのときルフェイやリンジャの両親を含めた多くの傭兵の犠牲となったこと。

 現在、街と神殿との結界はかろうじで稼働している状態であり、その結界が消え神殿を破壊し、街を襲撃しようと目論む魔物たちがいるのが丘だということ。

 

「シィラの言う、あまり丘を刺激したくないという理由だね。魔物が少数であれば援護もできるかと思ったんだけれど……押し寄せてこられると厄介だからね。でも以前ほど勢力があるわけじゃない。僕たちも日常的に刺激しないようにしているせいか、彼らもそれほど熱心じゃないんだよ。だから少人数の最低限の方が成功率は高い」

『帰りは?』

「街に簡易的な結界の装置がある。それを神殿に持っていき、力を補充する寸法さ。街に戻った後、襲撃してくる魔物の処理に追われるかもしれないが、結界を強化すれば彼らも手は出せないだろう。あとは彼らが大人しくなってくれるまで待てばいい」

『それって、街からでるのが危険になるんじゃ?』

「そうだね」

 

 ルフェイが難しい顔を見せる。


「まぁ、良くも悪くもいい機会だったってことだ」


 神殿を目指すということの重大さがじわじわと身に染みてくる。

 もし誰かが不用意に魔物を刺激すればこの街は壊滅する恐れがあるのだと、ミコトは生唾を飲み込んだ。

 ヴェルスが必死になっていたのは恐らくこういう理由があったからだろう。だとすれば本当にいいのだろうか。やはりやめた方がいいのではないか、と文字を書きかけたときルフェイの手がミコトの肩に触れた。 


「気に負うことはない。どのみち近々神殿の様子を見に行かなければならなかったんだよ。君の呪いを解くついでだ。それに、手練れがいた方が頼もしいからね」

『大丈夫なんですか?』

「保証はないが自信はある。僕らには心強い聖霊士が居るからね」

 

 そぉいうこと。と、シィラは笑みを浮かべた。


「あの神殿の主――アルヴァリウスと契約したワケじゃぁないけれどぉ、呪いを解くお願いくらいできちゃえるわよぉ。そぉれぇにぃ、あなたがいるものぉ」

 

 スッとまっすぐ指さされる。

 え? 不意の事に仰天する。ミコトは思わず周囲を見渡した。三人の視線が自分に集まっている。とても気まずい状況だ。


「聖霊が見えるんでしょぉ?」

『はい』

「もぉしぃ、何か異変があったらすぐ教えてくれるかしらぁ?」

『わかりました』

「わたし一人じゃ見切れない部分もあるからぁ、助かるのよねぇ」

「そういうことか。ところでミコト、率直に聞くけれど、君のそれは生まれつきなのかい?」

「――ルフェイ?!」


 リンジャが勢いよくテーブルを立ち上がった。

 すまないと、ルフェイが言う。


「確かに、事情を訊くのはこの街のモットーに反する――けれど、ここまで来たからには知っておきたいと思ってね」


 確実に命を預ける関係になる。

 昨日一線を越えたからといって素性がわからない人物に違いない。

 リンジャもおずおずと腰を落ち着けた。

 別に話してマズいということもないだろう。相手がどう思うかはわからないが、話しておいた方が後々楽になるとミコトは決心した。


『わかりました』

 

 とはいったものの、どうすれば伝えやすいのか。

 しばらく悩み、事の経緯を箇条書きにすることにした。


 生まれら時から聖霊士として育てられたこと。

 やがて聖霊との契約は幾度も不成立に終わり、聖霊士になれないことから追放されてしまったこと。

 刀の腕だけは認められていたため、傭兵としてユエルイズノに飛ばされてきたこと。

 先の戦いで大蛇に憑いた聖霊が助けてほしいと懇願する姿が見えたこと。

 

 長々と書き終える。

 話す方がどんなに楽か。

 自分もそうだし、見ている相手も大変だろう――が、三人は時々声を漏らしつつ見守ってくれていた。

 ルフェイは小さく唸りながら顎に手を当てて考え込んでいた。


「ということは、君は聖霊士の卵ということかい?」

『何度も儀式で失敗しているので違います』

「――そぉかしら?」

 

 一同がシィラを見た。

 彼女はポカンとしていた。


「誤解じゃないかしらぁ? わたしは儀式で聖霊と契約したわけじゃぁないものぉ。そぉれぇにぃ、そもそも神殿で契約するなぁんて、よっぽど力のある聖霊と契りを交わすときくらいでしょぉ? あなたの故郷の頭のかたぁーい人たちが何を聖霊士の基準にしているかはわからないけどぉ、要は聖霊術を使えるか使えないかであってぇ、あなた自身がどう聖霊から力を借りるかが重要なんじゃないのぉ? だってぇ、契約しても使えなければただのおばぁかさん、でしょぉ?」


 どういうこと?

 ミコトは混乱していた――というか、本能的に彼女の言葉を受け止めていいのかわかりかねている。

 確かに、魔物が存在しているように、聖霊も身近に存在する。大切なのは彼らから力を借りれるか否か、だ。

 けれどもそれは本当に可能なのだろうか。

 今まで当たり前のように思っていた知識が間違っているとでもいうのだろうか。

 数々もの聖霊士を輩出する故郷で学んだもの。しかし、現に契約を行わず行使するシィラが存在するのも確かな話。これを里の者が聞いたらどんな反応を示すだろうかと、徐々に鼓動が早くなるのが分かった。


「わたしから言わせれば、もったいない、ねぇ」

「じゃ、ミコトは頑張りしだいで聖霊士になれるってこと?!」

「おばぁかさん、聖霊が見えるだけで十分な素質はあるの」

「誰がバカですって?!」


 ルフェイが困ったようにため息をついた。

 自分にも可能性がある。そう思うとどこかしら嬉しさが沸き上がってきた。

 問題は力をどう借りるか――といっても、神殿以外で聖霊が見えたのは大蛇に憑いていたあの時のみだ。

 もしできるのであれば、聖霊士としての力を行使したいと思った。

 自分を追放した故郷が憎いという気持ちは不思議と感じない。自分自身に何ができるのか――もはや存在する理由と価値が欲しい。ただそれだけだった。


『教えてください』


 ミコトが書いた文字を見てシィラがにっこりと微笑む。


「わたしが教えらることなんてなぁんにもないの」

「それはどういうことだい?」

(そんな――……)

 

 ガクリとミコトの肩が下がる。

 不意に見つけた希望が掻き消えたショックに胸をえぐられたようだ。

 うなだれるミコトにシィラが口を開く。


「その方法はあなたにしかわからないものだものぉ、わたしがどぉこぉ言えるものじゃぁないんだものぉ」

「面倒くさがってるんじゃないでしょうね?」

「おばぁかさんにはわからないわ」


 なるほど。

 ミコトはハッと顔を上げた。


「素質をしぃっかり叩き込まれてきたのならぁ、その先はあなた次第ってことじゃなぁい? ここからはどぉ感じるか受け入れるか。言葉じゃぁ説明しきれないもの。逆にアドバイスをしてもぉ、そぉれぇがぁ枷になることだって大いにある。だってぇ、ひとりひとぉり感じ方が違うワケだしぃ? あなたに必要な力に変えるためにどぉいうお付き合いをするか。実際に対話しながらの方が早いハズだぁかぁらぁ、いぃ機会じゃないかしらぁ?」


(やるしかない、この実戦で) 


 ミコトは力強く頷いた。

 それを見たシィラも満足げに笑みを浮かべてくれる。

 まずは聖霊との対話が目標だろう。そうなれば、魔物がたくさんいる丘は絶好の場所になる。


「無理はしないようにね」

『わかりました』

 

 そう書き残し、三人に一礼してから部屋へを戻った。

 

(ちゃんとした聖霊士になれれば何か変わるのかな)


 もちろん多少の不安はある。

 まず第一に、呪いを解くことが目標だということを忘れないでおくこと。聖霊との対話はチャンスがあれば、だ。そう言い聞かせながら刀を手に取った。

 もしも聖霊士として力が使えるようになったら故郷は認めてくれるのだろうか。

 そんなことを考えてしまい、ミコトは首を振る。

 特に未練はないつもりだったが、やはり故郷に違いない。迷惑をかけ続けたことが悔やまれる気持ちが頭の片隅にあった。聖霊士にならないといけないと、心理の底にあるのだろうか。

 

(もう関係ない)


 深呼吸し、ギルドの入り口に向かった。




次話からガッツリ戦闘入ります|д゜)

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