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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

人形の戦士

プロローグのようなものです一応。

 風がビルに吹き付ける。


季節は冬。冷たい風が吹き、人は寒さに耐えながら道を行き交っている。

そんな街の上空、正確にはビルの壁にあり上階まで伸びている

パイプ菅。そこに月明かりにも負けない純白の髪をした少女が掴まった体勢で窓の向こう側を見ていた。



「ターゲット視認」

誰に言うでもなく少女は機械的に呟く。

均整の取れた顔立ちに少女らしい

小柄な体格。

背中にアサルトライフルを身に付けていることをないことにすれば、かわいいで済んだだろう。


一度、目を長くつぶりながら

深呼吸。

そうして数秒の間を置くと、

おもむろにコートの内側からハンドガンを取り出して、窓に銃口を向けた。


2回のフラッシュと乾いた銃声が当たりへ広がると、窓際にいた二人の男が弾を受け、床に倒れ込む。

それを確認すると少女はコートの内側に手を入れてグレネードを取り出し、ピンを歯で引き抜いて勢いよく窓に向けて放り投げた。


窓ガラスを突き破って倒れこんだ二人の男の近くに転がる物体。

「は?」

部屋の奥側にいた男たちは突然の出来事に飲み込めない。


それがグレネードだと気付く前に男は爆発の衝撃を受け、部屋にある机や椅子と共に飛ばされながら、飛び散る破片に体を無残に切り刻まれた。

「な、なんだ、襲撃なのか!?」

部屋の奥にいた眼鏡の男が顔を強張らせながら銃を取り出し吠えた。

部屋の全員が窓に注意を向ける。

しばらくの間が空いて、窓のふち部分に手をかけ体を持ち上げて立ち上がる人影が見えた。

スーツの上に羽織った少しサイズが大きい黒いコート。

銀色の長い髪、見つめていると吸い込まれそうなほど綺麗な赤い瞳をした少女が月を背に部屋を見渡していた。


「・・・・・・」

 少女は静かに辺りを見回し、眼鏡の男を見る。

 ターゲットの男。


 名はジョン・クランストン。

開発機構で開発されていた新兵器をテロリストに横流しした上にこの事実が発覚したため、逃亡。

機構は他の開発途中の兵器についての情報流出を避けるため男の抹殺を決定。

少女はそのために送られた機構のエージェントだった。

目的の再確認を終えると男に銃口を向け弾をはなつ。

だが男が反射的に目の前の机を盾にするようにしゃがんだことで虚空を切るに終わった。


「くっ!! こ、殺せ!! 機構の殺し屋だ!!」

 伏せた状態でそう叫ぶと、傭兵の一人が銃を構えて発砲した。

それを軽く体を横にずらしてよけると、すかさず左側の二人を銃で打つ。

2人が崩れ落ちるかどうかの所で少女は、中央の男に走りより、

右手を男のみぞおち目掛けて正拳付きを繰り出す。

「・・・・グァハ!!」

子供とは思えない力で放たれた一撃は確かにみぞおちを通じて男の横隔膜を痙攣させた。

身動きが取れない中、男は何とか正面を見すえる。

しかし正面に目を寄せた当たりで顔を棒状の何かが押し上げてきて壁に後頭部をぶつける。

それがアサルトライフルの銃口だと気付く時には引き金が引かれる寸前だった。

顔面を撃ち抜かれ、男は血を流しながら床に崩れ落ちた。


次にうずくまる眼鏡の男に目を移すと、ゆっくり近づきアサルト

ライフルの銃口を顔に合わせた。

常人離れした動きに驚愕した男は拳銃を落としてしまっていて反抗も出来ない。

「ちょ・・・ちょっとまっ」

男が言い終わる前に、銃は弾を吐き出し額を貫いた。


「これで終わり」

 アサルトライフルを肩にかけ直すと、少女はコートから携帯を取り出しある所へ電話をかける。


無機質な呼び出し音が5秒ほど流れたあたりで止まる。そして相手が答えるより先に告げた。


「終わった」

そう答えると女の声が返ってきた。

「そう どうアンナ? 両腕の調子は」

アンナと呼ばれた少女は自分の両腕を見る。

人工の皮膚で覆われた金属の骨格。

生まれた時から自分の腕はこうだったと記憶にはあるが、時々

たまに一瞬ではあるが違和感のような感覚に襲われることがある。

「問題はないです」なぜだろうと思いながら両腕を眺める。「それで、もう帰っていいですか?」

「ええ、撤収してちょうだい。 あ、それとまたやってもらう新しい仕事が出来たからそれについてはあなたが帰ってきてから話すわ」

ピッと電話が切られる。


後に残ったのはいつの間に降りだしたのだろうか、雨の叩きつける音だけだった。

続きは書くかもしれない。

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