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人狼学園  作者: 天草メイ
1日目
4/39

教室指定


役職決めが終わると、再び放送が流れた。



「コレカラ第1夜ノターンヲ始メル。ソレゾレ指定ノ部屋ニ移動セヨ」



「どういうことだ?」


「一人一人が指定された教室で待機しろってことか?」


「え、部屋別れるの?無理無理無理」


ミユは今にも泣き出しそうだ。無理もない。最終下校時刻後の誰もいない教室に一人置かれるなんて、それだけでどうにかなってしまいそうだ。


「所詮ただの人狼ゲームだから。きっと日直の先生でも見回りに来るっしょ」


リュウセイはこんな時でも怠そうだ。


「そうだよ、きっと先生でも来たらこんな悪ふざけやめなさいって言われて帰されるよ」


サトミがミユを支えながら言う。


「とりあえず今はそれぞれの指定場所に向かおう」


「にしても部屋まで分ける必要なんてあんのかこれ」




全員の指定場所は以下の通りだった。


ルナ 理科棟2F第一生物室

ミユ 理科棟3F第二化学室

ユヅキ A棟2F第7特別教室

キョウカ A棟4F社会科研究室

サトミ A棟1F保健室

チヅル 図書館棟1F図書館カウンター

レオ 図書館棟3Fコンピューター室

タイト 講堂控室

ケイスケ B棟4F第一音楽室

リュウセイB棟5F第二美術室

ショウ プール棟男子更衣室

カケル 体育館棟4F弓道場




「皆バラバラだ......」


「でも、ルナが近くにいる!良かった!」


ミユは安心した様子だ。理科棟三階の第二化学室からは、階段を降りたらすぐ生物室だ。


「俺だけめっちゃ隔離されてね?」


ショウの指定されたプール棟は、唯一どことも繋がっていない、独立した建物だった。


それぞれ不満を口にしながらも、私たちは指定場所に向かった。




2年S組の教室は、A棟3階にある。そこから理科棟までは遠くはない。


理科棟に行くまで、ミユは何も話さなかった。


「じゃあ……ね」


「うん」


3階のミユと別れて、私は2階に向かった。なんとなく心細くなった。


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