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人狼学園  作者: 天草メイ
3日目
28/39

ルナサイド


天文台に登って空を見る。今晩も満月がいやに明るく輝いている。


そういえば、この人狼ゲーム中は、ずっと満月だ。日付が変わらないから、当たり前なのかもしれないが。



天文台には、天文部が長期休暇中に泊り込む事がある。そのために布団が用意されている。その布団に寝転んで、頭の中を整理した。


妖狐だったショウが処刑された今、私が”明日”処刑される事は確実だった。


きっとまた、10月31日がやってくる。そして母と今朝と同じやりとりをする。そして学校へ行く。


それが母と話す最後になってしまうかもしれない。


だとしたら、”明日”学校を休めばいいのだろうか?


そうすれば、このゲームに参加しなくていいのではないか?



……そうだ、皆が学校に来なければいいのだ。


今のうちに皆に伝えよう。


時計は0時に近づいていた。まだ皆起きているだろうか?





そう思っているうちに、身体に違和感が出てきた。なんとなくむずむずする。



そして満月が真南に差し掛かった時、身体を強烈な痛みが貫いた。それと同時に、鏡に映る自分が獣のような姿になって行くのが見えた。



その瞬間、私は全てを悟った。自分から遠ざけられていたものが、急激に全部戻ってくるような感覚だ。


しかし深く考える事もできぬまま、再び意識を失った。



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