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人狼学園  作者: 天草メイ
3日目
25/39

共有サイド

キョウカサイド


さっきの人狼裁判では、ショウの処刑が決定した。ユヅキには申し訳ないけれど、妖狐の可能性がある人を処刑していかなくてはならない。


社会科研究室に入り、タブレットを見た。



____ショウさんが処刑されました。____



やっぱりそうだよね。


でも私の目を引いたのは次の表示だった。










____悲しみのあまりユヅキさんが自殺しました。各自夜のアクションを開始してください____








え⁉︎ユヅキが自殺?そんなこと有り得ない。だってユヅキは共有者だ。仮にショウが妖狐だったとしても、後を追うのは背徳者だ。なのにどうして?



混乱しながらユヅキがいるはずの第7特別教室に向かう。教室の電気は消えていた。



「ユヅキ、いるんでしょ?私だよ、キョウカだよ!」


返事がない。不安になって教室の電気を点けた。


すると教卓の上に1枚の紙が置かれていた。ユヅキの字で何か書かれている。




____キョウカ、ごめんね。キョウカがこの手紙を読んでるってことは、私が死んだ後、この教室に来てくれたってことだよね。ありがとう。

キョウカとは小さい頃からずっと一緒にいたよね。遊ぶ時も、勉強する時も。キョウカのことは本当に大好きだよ。

だけどね、どうしてもショウのいない世界で生きていける気がしない。ショウがいなくなっちゃったら、きっと私、ショックでキョウカのことも傷つけてしまうかもしれない。そんなの嫌だから、こうするしかなかったの。自分勝手でごめんね。

きっとキョウカには、マイカと同じ思いをさせてしまうのかもしれない。でも私はこれでよかったの。

キョウカ、私の分もちゃんと生き残って!

今までありがとう、さようなら。____





私はただただ、呆然とした。


ユヅキ?私たち、親友だったよね?なのにどうして、私を置いて死んじゃったの?




結局私より、ショウの方が大事だったんだね。もはや涙も出てこなかった。


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