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23話 初登校

ノーラさんの素敵な一面をご感想した次の日の昼。私はついに学校の門の前に来ていた。このミルンーダ村という小さい村にいる学校だけあって、少し大きめの民家をそのま校舎として使っているように見える。グラウンドというか、全然草むしりたかされてない広場があり、そこに今のシルロッツ()よりも幼い子供たちが走り回っている。


うむ…小学校だな、ここ。


「あれ?お姉ちゃん、だれ?」


グラウンド(草野)で遊んでいた7歳くらいの子供の一人がこっちに来て首を傾げる。まあ、こんな小さい村ならみんな知り合いなはずだからそこに初対面の人が現れたら好奇心をそそるよね。特に子供は。


「お姉ちゃん、ここの先生を会いに来たんだけど、先生は何処かな?」


「あっち!」


子供はグラウンド(草野)の片隅の岩で座っている、一人の白髪の老人を指す。髭も真っ白でそれを長く伸ばしている老人は一見仙人の様にも見える。私は子供に「ありがとう」と言って頭を撫でてやった後、その老人のところに向かう。老人は自分に近づいてきた私を観て興味深そうな表情を浮かべる。


「ほぉお?嬢ちゃんははじめて見るのう。儂になんか用かな?」


「あ、はい。これを。」


私はそういいながら、ノーラさんから貰っておいた推薦状を差し出す。それにしてもこの爺ちゃん本当に仙人みたいだ。どんな感じかというと、ドラゴンボー〇に出てくる亀〇人みたいな感じというべきかな。髪は生えてるけど。

…スケベじゃないよね?

私が差し出した推薦状を封筒からだし、「ふむふむ」と読む。そして、顔をあげ私を観て人の好さそうな笑みを浮かべる。


「苦労したのう?お嬢ちゃんも。儂はここの校長をやってるサムだ。この学校は君を歓迎するよ。」


「あ、はい。シルロッツと申します。まだ半人前ですが、一応魔術師やってます。よろしくお願いします。」


校長先生が手をこちらに出したので、握手を交わす。しわぐちゃな手だけど、その手の平から凹凸を感じる。これは、畑仕事をやってる人の手だ。長年やってきたのだろう。私が今まで見てきた地元の人たちよりも凹凸が激しい。


「10歳と書いてあるんじゃが、もう魔法が使えるのかのう?」


「あ、はい。昔、故郷の村を訪れた魔法使いさんから学びました。」


「そうかそうか。優秀じゃのう。君はこれから年少組に入って授業を聞いたらええ。付いて来なさい。」


そういい、校舎の方に歩いていく校長先生を追い、私も校舎の方についていく。校舎は見た目まま、少し広めの民家をそのまま使っているみたいで、教室は二つしかなく、職員室がもう一つあるだけで終わりだった。その中で今授業が行われている教室に校長先生はノックする。


「レティア、ちょっとええかい?」


「あ、村長」


中にいたのは赤毛のボブヘアをした気の強そうな目つきをした20代序盤くらいに見える女の先生がこちらに向かう。授業中いきなり入ってきたからびっくりした表情でこちらを向いている。って、村長?


「こら、学校では校長だろう?」


「あ、はい。校長先生。って、いきなり授業中に入って来ちゃダメでしょ、校長先生。」


「いやはや、少し用事があってのう。」


そこでレティアと呼ばれた人がこっち気づいたらしく、珍しそうに私を見つめる。


「あなたは?」


「あ、シルロッツと申します。ノーラさんの紹介を受けてこちらに来たんですが…。」


「ああ、数日前にノーラが助けたという子が君だね。そういう事か。」


私の一言ですべてを納得した表情を浮かべるレティアさん。って、私結構村で有名になってるみたいだな…。まあ、小さい村だしある意味当然か。


「頼んでええかのう?」


「まあ、ノーラが送ったとなると仕方ないかな。はい、こっちに来て自己紹介して。」


そういい、レティアさんは私を手招きで教室の中に呼ぶ。それに応じて教室の中に入る。教室の中では十名強くらいの子供がおり、その子たちは全員シルロッツと同じ年かそれとも少し年上に見える。年初組とか先校長先生が言ったが、多分先見た10歳未満の子供とそれ以上の子供に分けられているみたいだ。って、めっちゃ注目されてる…。まあ、授業中にいきなり入り来た子となればある意味当たり前か…。視線が痛い…。


「えーと、シルロッツと申します。訳あってしばらくこの村にいることになりました。今は、ノーラさんのところで世話になっております。半人前ですが、魔術師やっています。っよろしくお願いします。」


「そうだね、シルロッツちゃんはあそこの席ね。」


レティアさんは教室後ろの方の空いている席を指す。私は視線を集めながら、後ろ席へ進んでく。い、いくら転校生が珍しからと言ってもちょっと一般的ではない注目度のようだが…。隣の席にはシルロッツ()と同い年くらいの男の子がこっちをじっと見ていた。


「よ、よろしくね」


私は笑顔でそういったが、プイっと、彼は窓の外に視線を移した。

…私なんか嫌われてる?



ちなみにレティアさんは貧乳だった。


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