Prologue 2話
なんだかんだパソコンに電源を入れてから10時間。
ついに、ついに!!!
「キャラ作成終わった!!」
そう、ついにキャラ作成が終わったのだ。今私の目の前にはネットゲーム『GAME OF DEVIL』通称『GOD』のキャラ作成画面がいる。このゲームは自由度の高いゲームで、悪魔、つまり魔族と戦争する話のゲームだ。まあ、自由度が高いため別にモンスタを狩らなくても十分に金を稼ぎゲームを楽しめるためか、メインストーリを進めている人はほぼ無い。何でこのゲームを選んだかと言うと別に特別な理由がある訳ではなく、『ネットゲーム』と検索したら一番上にあったからだ。
で、画面の中には金髪ツインテールの黒い服を着ているお姉さんキャラがいる。このキャラはNPCで私のキャラ作成を手伝ったミウと言うキャラだ。そしてその隣にいる空色の髪を持つ10歳の女の子のキャラが私のキャラのシルロッツだ。
外形にはあまり時間を使わなかったが、(と言うか、初期設定そのままだから全然使わなかった。)名前が問題であった。初めて作るキャラだから、ふざけた名前ではしたくないし、だからと言って普通の名前としようとしたら全部既に誰かが使っていた。
このシルロッツと言う名前にしても元はシルと使いたかったが誰かが使っていたためシルロットに、それも誰か使っていたため諦め半分でシルロッツとした物が出来たのだ。
「じゃ、これからが本番のゲームプレイだが・・・。」
時計を見ると時間は既に夜八時。
普段は寝ているじかんだが・・・・。
ちらり
「このパソコンを使いこなすためにはまだ足りない。使いこなすまで徹夜だ!!」
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二日目
「ああっ!また死んだ!一発で死ぬなよなよ!」
「え?すきる?なにそれ?」
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三日目
「何故だ!何故死なないんだあの石ころ!」
「え?スキルの強化?なにそれ?」
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四日目
「何でいきなりダメージおちるんだ?!そのせいで死んだんじゃないか!?」
「え?装備品の耐久?修理すればいいって?どこで?」
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五日目
「これで・・・・これで終わりだ石ころ!」
今、私の目の前の画面では私が持っている攻撃の中で一番攻撃力の高いアイスボルトとファイアボルトを合体魔法で合わせた攻撃が石ころを吹き飛ばしていた。石ころの体力がゼロになり、勝ったと思い声を上げた瞬間、
「くそお、また死んだのか・・・。」
出血状態となっていたキャラも体力もゼロとなり、死んでしまった。
くそお、今回こそ勝ったと思ったけど引き分けかよ。
「取り敢えず、復活しないと・・・・。」
と、『ミウの助けを呼ぶ』と言う初心者限定のデメリットなしの復活をして早く補償アイテムを回収しないと・・・。
あ、もうだめだ。眠い。
ボタンを押すや否や現実での体力もゼロとなり倒れてしまったのだ。