15話 今後の方針
私は、田舎に育った子供である故に世間のことはあまりしらない。住んでいた村が魔物に襲われ村は全滅。当時、山に遊びに行った私だけが生き残った。魔法は幼い頃村を訪ねた退役した魔法使いに教わった。魔法の杖もそのときもらった。頼るところもなかった私は街道をたどって大きな町に到着。人が住んでいる所に着いたのは良いのだが、子供が金など持っているはずも無く、まともな仕事を得られるわけも無い。それでも、一応魔法はつかえたし田舎に住んでいただけに森にもなじんでいたから街近くの森に入り狩をして来る事になった。だが、森に入るや否や狼に追われ、ぼろぼろになってやっと森から出たと思いきや熊に襲われた。なんとか、魔法を使い熊を倒したが、無事には済まず気を失ってしまった。
という設定をなんか2週間くらいに感じる6時間程度で作り、起きてからノーアと自分を紹介したシスターさんに話した。私の話に彼女は教会に住まないかと言ってくれため、では、お言葉に甘えてという形で教会に住むことになった。
それから、三日後の昼。
「ノーア姉さん。皿洗い終わりました。」
「はい、お疲れ様です。シルロッツちゃん。」
教会に居候することになった時から、私は教会の手伝いをしている。幾ら子供でも居候である手前、何もしないのはどうかと思ったからである。といっても、本来の教会の仕事である祈りなどといったことはできないから、生活する上に必要な家事などをしているだけで、たいした事をしている訳ではない。
「私は少し用がありまして、礼拝党に行ってきます。日が暮れる前には戻ってきますので」
「わかりました。」
この教会の敷地内では礼拝党とシスターと住んでいるこの家、二つの建物がある。ノーアさんは朝食を食べる前に祈りをしに礼拝党にいき、朝食を食べる頃に戻り、また昼食を食べる頃に戻ってから、礼拝党に行き、また夕食を食べる頃に戻ってからは明日の朝まではここに・・と言う生活をしている。私が来る前までは家事のためもう少し早めに帰ったとの話だった。
「さて、ノーアさんも出かけたしまたそれをしようか。」
そう。ノーアさんが出かけているこの時間はそれをする時間と決まっている。私のここ三日間、最大の幸福の時間。これのためにゲームのなかに入った理由だと確信する。それはつまり、
「せ・ん・た・く!!」
家事の花洗濯。炊事や掃除ではない。洗濯こそ家事の花である。ああ、そうだ。私もここに来る前までは洗濯など面倒くさいことで、美味しい物を食べる炊事がもっと重要で大事だと思っていた。だが、ここに来てからは洗濯こそ家事の花田と思っている。その理由は今私の前にいるこの!!
「下・着!!」
私の目の前にいるのはノーアさんのし・た・ぎ!
そうだ。確かにもとの世界にいた頃は、両親は子供の頃に無くなったし、祖母の家で住んでいたのだが、その祖母すら一昨年になくなっ上に私に家事なんかさせなかった。祖母が無くなってからは頼る親戚も無かったため両親と祖母が残した遺産で生活してきた。まあ、つまりもとの世界に家族を残してはいないから別に帰らなくてもいいと思っている。彼女もあった時もあったが今は別れているし、友達もまあまあいたんだが苦労してまで帰りたくさせる奴は無い。大学合格はちょっともったいないが・・・
おっと、話がずれた。
つまり、洗濯で女性の下着をここまで自由に扱ったことなんか無い。彼女すらなかったのなら見たことも無かったかも知らないが。
「無防備過ぎですな、ノーアさん。こんなの男の前に散らかしたらだめですよ~~~」
私は彼女の純白なパンツを手に取りそんなことを言い出してみたり、隅々パンツの形を見てみたりするのがここ三日間の私の幸福の時間!!
え?匂いはって?
匂いまでくんかくんかしたら完全に変態じゃないか。そんなことしないって。私はあくまで紳士だよ。
しばらくの間パンツを見つめたり、弾力性を試すために頭にかぶってみたりと色々してから、パンツをまた洗濯箱に戻す。それから、ここ三日間私を襲ってきた感情にまた飲み込まれる。
「なんか空しい・・・」
ああ。勢いでパンツで色々してみたんだが空しい。
この三日間洗濯している間にずっと襲ってきた感情がこの空しさだ。理由は分っている。私の息子がなくなったからだ。
本来息子がいるべき場所には何も無い。男としてのものがこの世界ではないのだ!!一度も使ったことが無いわけでは無いが、失いたくないものをなくしてしまった。これを取り戻すためにも元の世界に戻らなければんらん!!
こうやって私は私の息子を取り戻すために元の世界に戻ることを片手でパンツを洗濯しながら決めるのであった。




