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13話 シスターノーア 4

アルムンさんが亡くなってから3年。それから、とても忙しい日々を送るようになりました。


まず、アルムンさんを殺した熊は何とか村から追い出せることには成功しました。けど、その過程多くの村人が重傷をおい死人も出ました。


私はアルムンさんの死を悲しむ時間も与えられず、治療に追われました。治療が大体終わったのはそれから3ヵ月後。アルムンさんがいないこの村には私がいる理由なんかありませんから、村を出ようとしたのですが教皇庁からの正式にこの村の教会を任せるとの任命書がとどけられたため村から出られない様になってしまいました。シスターを辞めると村から出られますが、彼から学んだものである聖職者を辞めてしまうという事は彼との繋がりを手放す行為ですので、それもできませんでした。


彼が命を欠けてまで助けた子供は、その年に病に犯されなくなりました。


死ぬなら、彼を死なせるなんかしないで自分ひとりで大人しくしねばいいのに。


教会の庭には彼の墓を作りました。村の共同墓地がありますが、そんなところに彼を眠らせたく無かったので村長に頼んで作った墓です。墓が作られてから、1年間ほどはこの墓に訪れる人も結構いました。だけど、3年が過ぎた今、この墓に来る人は私だけ。たまに、孤児院出身の子供達が来てくれるますが街から離れている村であるため、頻繁に通うことは出来ない事です。彼らにはこんな事情があるから仕方が無いことですが、この村人達が彼の墓に来ないのは理解できません。短い時間とは言え、彼らを治療し、村を救おうと努力した彼をこんな短時間でわせれるなんて、許しがたい。


こんな村滅びればいいのに。


私が直接この手で滅ぼしてはいけません。そんな事してしまうと、彼があの世で悲しむでしょう。だから、彼を悲しむような行為はしてはならない。彼が喜ぶようなものは、この村の一員として、この、くそ村人と共に生きる事でしょう。私の望みとは正反対の様なものです。


それでも。


彼を悲しむ事はしたくありません。


だから、3年間頑張ってきました。


                                      ・

                                      ・

                                      ・

トクァン!!!!!


その日も何の何時も通りの日でした。朝起きて、祈りをし、一人で朝食をとり、教会で使っている牛乳が落ちたので、村の外郭に位置している牧場に牛乳を買いにいく途中でした。


空は青く、雲がゆっくりとどこかへ流れているそんな何時も通りの日常に鳴り響いたのはすごく大きな爆発音。そして、牧場の先にいる森の方向から上ってくる黒い煙。


あそこにいる森は深く、危ない動物や魔物がすんでいるために誰も近づかない所です。そんなところから聞こえる爆発音。明らかに以上です。普通なら村に戻って人を連れてくるべきでしょう。でも、私はあえて一人で爆発音が聞こえた方向に向かいました。


彼の無いここ3年。


とてもつらい日々でした。


憎いのに、恨みたいのに、そうすると彼が悲しんでしまうから出来ない自分。


彼の後を追うように自殺することも、彼がそれを望まないと思うから出来ない自分。


でも、いきなり降りかかった災難で死んでしまえば?


それでも彼は悲しむでしょう。だからと言って、これ以上生きるということは私はもはや耐えない。だから、少なくとも自殺するよりはましな死に方で亡くなる事が彼と私両方のためであるはずです。


あの世では彼と会えるでしょうか。ああ、悪い子の私は優しい彼とは違って地獄に落ちるかも知りませんね。でも、たとえ地獄に行くかも知らないとしてもここにいるよりは彼と会う可能性は高いでしょうね。


会いに行きますよ。アルムンさん。

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