第四話
まあ、そんなこんなで、2月14日。
「はあ....」
初めてだよ朝からこんな深い溜息ついたのは。
1階に降りると、もちろん撫子がワクワクな顔でこちらを見ている。
「おにぃ!やっとだね!頑張って!」
「何をだよ」
「んー...色々と!」
何が言いたいんだよ。
「まあ、わかった。」
「じゃあ行ってくるな」
「行ってらっしゃい!」
なんかいつもより学校に早く着いてしまった。
「おはよー」
教室はいつも通りで、なんともなかった。
「おー凪!おはよー!」
「おお、賢五!おはよう」
「なあ、賢五。なんか、今日の教室おかしくねぇか?」
「そんなことないだろ。普通じゃね?」
「まあ、そうなんだけどさ..普通すぎるっつうかさ」
「普通が一番だろ」
まあ、そうだよな。何期待してたんだろ俺。
「そうだな」
「おう」
それ以降も変わったことはなく、放課後になった。
「ねえ、凪。」
「ん?どうした?唯」
「後でもう一回教室来て」
......?予想していた事が起きるのか?え?怖い。
「わ、わかった。」
「じゃあ後でね」
「お、おう...」
やべえ。これはやべえ。
逃げるか!いや、ダメだ。
「このまま教室にいるか...」
逃げられそうにない。
「そろそろ人いないし、くんのかな?」
ガラガラッ
「凪....」
「....唯、なんか話があるんだろ。」
「うん」
俺からは一言です。
最終回はまだです。