第三話
今日は2月11日。
結局あのまま何も分からずに、気が付いたら寝ていた。
「何なんだろうな…一体。」
一階に下りるとリビングに妹の撫子がソファに座ってテレビを見ていた。
「あ、おにぃ。おはよ〜。」
「おはよう。撫子。」
「そういえば、おにぃ今年は何個くらいなんだろね」
「何の話だ?」
「おにぃまた忘れてるのー?」
また?何もことだ?
「だから何のことだよ」
撫子に視線を向けると、撫子はテレビを指さしている。
テレビを見たら、こう書いってあった。
『バレンタイン特集』と…。
それを見た俺は全てわかった。今までの事の全てが頭の中で繋がってしまった。
「てことは…梨花の届け物って…まさか…。」
自分で顔の温度が上がって行くのがわかった。
撫子はこっちを見ながらニヤニヤと笑ってやがる。
「おにぃ。顔真っ赤だね〜、フフ。」
楽しんでやがる…
「こ、こっち見んな!」
すぐに自分の部屋に戻り、学校に行く準備をした。
そのまま、家を出た。
「おにぃー!行ってらっしゃい!」
「行ってきます」
ガラガラッ
「おはよう、賢吾。」
「お、今日は随分早いな、凪。おはよう!」
「色々あってな…。」
「聞かないでおくぜ。」
「ありがたい。」
「あ、今日は早いね!おはよ、凪!」
「ゆ、唯」
考えて見たらこいつも…。
やばい、また顔が。
「お、おはよう」
顔を合わせないまま挨拶してそのまま席に座った。
そのまま、無駄に唯を意識してしまい、その日は唯を避けてしまっていた。
そしてとうとう放課後。
「賢吾、帰ろうぜ。」
「おっけー。」
「おい、凪。お前の下駄箱になんか入ってね?」
「ん?本当だ…手紙?」
その手紙の中身を今は見なければ良かったって後悔してる。
中身を見て、俺は。その手紙を鞄にしまって、賢吾と帰った。
賢吾は何も俺に聞いてこなかった。
「気使わせて悪りぃな」
「使ってねーよ。お前こそ気使うなよ」
賢吾は笑ってた。俺もつられて笑ってしまった。
「よし、じゃあな。賢吾。」
「また明日な!」
家に帰ってきて俺は着替えもせずにベッドに寝転がった。
あの手紙の主は唯だった。
俺は自分が眠りに落ちて行くのがわかった、完全に落ちる時あの手紙の内容が頭をよぎった。
「らしくねぇよ。唯。」
俺は眠りに落ちた。
『気づいてくれないの? 唯より』
はい、蓋仲やみです。
今回はなんかき急展開過ぎたかな〜と自分でも反省していますw
だってネタがないんだもん!
しかも、凪は鈍感なんだよ!?
今回の凪察しよすぎない!?
でも、そこら編は目をつむって下さい。
お願いしますっw
今回の教訓。ちゃんと考えてから書こうね。