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神の計画  作者: 尚文産商堂


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龍乃牙編 12

役場前というバス停の通り、本当に町役場の目の前だった。

「ありがとうございましたぁ」

妙に語尾を伸ばすバスの運転手からお礼を言われつつ、回数券とともにお金を運賃箱へと投げ入れる。

同時にあるきながら一歩一歩バスの段を降り、ついに地面に立った。

プシュゥとガスを吐き出すか何かするバスからの音を背にし、近くにあった観光案内所へ向かう。

暇そうにしている職員さんに手野城への行き先の説明を受けると同時に、このあたりの観光マップをもらった。

出てくると、むわっとする熱気に包まれる。

「暑いねぇ」

リュック一つ背負いつつ、手野城へと向かって歩く。

「そこに私の目的の場所があるんだね」

「そうそう」

周りは暑さのあまりに誰も出歩いていない。

もっとも、歩道を歩いていると、車は何台も行き交うのが見えるから、誰も涸れもいなくなったということはなさそうだ。

伊豆ちゃんと話しつつも、途中の自販機で飲み物を買い、さっそく開けてのみながらさらに歩く。

「どんな方々なんだろうね」

私は、神様のことを言っている。

「どんなのだろうね」

記憶は完全に戻っているわけではないようだ。

でも、一つ一つ手掛かりを追いかければ、必ず何かにたどり着くはず。

そう信じて、私は砂賀城へと向かった。

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