雛型編 3
図柄標本には、不思議な力が宿っているということに気づいたのは、購入してから1年ぐらいが経った頃。
たびたび見ていて分かったのだが、この図柄標本は、ただの本ではなかった。
時折、ページが増えていた。
増えるときには数種類の標本が新たに掲載される。
その標本も、他のものと同じようになっていて、数ページかけて1つの標本の説明をする形をとっている。
また、もう一つ分かったことがある。
それはこの図柄にされているのは何かのモチーフ、あるいは象徴、もっと直接的にズバリそのもののどれかに当てはまるということだ。
これは半年ほど前に、ある標本図を見て、まさにそれをモチーフにしたかのようなものを新聞で見たことで気づいた。
そっくりとはいわなくとも、7割か8割方似ていて、それをきっかけにたくさんのものを見比べたり、ソフトを使って比較してみると、完全に一致しているものから少なくとも6割一致というものまであった。
そこから、この世界のあるありとあらゆるものを網羅するために、この図柄標本という本があるのではないかという考えに至った。




