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雛型編 2
図柄標本。
今、私が持っている本の正式名称だ。
通称は標本というそうだが、それは私が後で知ったこと。
手に入れた当初、こんなものが何の価値があるのか、と思うような古ぼけた古書にすぎなかったからだ。
日本のとあるお寺で開かれていた蚤の市で買った本だ。
帰国してからゆっくりと眺めてみると、本当に欲しいかったものかどうかが疑わしい。
というのも、図柄標本という名前だけあって、数々の実在・架空問わずの動物や植物の図柄がイラストで描かれている。
標本というのも、同じようなイラストで、それぞれ細かく描かれている。
それで、300ページもあるのだが、乗っている動植物類はその10分の1程度だ。




