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龍乃牙編 7
伊豆ちゃんは、それからどうしたいのかという疑問が私に注ぎ込んできた。
一番簡単な解決法は、直接聞くことだ。
「伊豆ちゃんは、何がしたいの?」
「行かなきゃならないの」
急に言われる。
「どこに」
「きっと今じゃない。でも夏休みにでも、行かないと」
「だからどこに」
伊豆ちゃんは、私をそれからじっと見た。
「私は、禍を直すための神様。だったら、その禍の神様のところに」
「それってどこよ」
私がいうと、伊豆ちゃんは、くるっと向いて、参道を歩き出した。
「私の半分が眠っている、ううん、きっともう起きてしまった。砂賀藩よ」
後で調べてみると、今は砂賀町と呼ばれており、行きたい神社は、砂賀城内にある星観神社というところのようだった。




