55/166
神父と悪魔編 18
水島さんの案内によって、道内にあるホテルへとやってきた。
「こちらのホテルでお泊りください。法王庁から宿泊代はいただいております」
「ご迷惑をおかけいたします」
私はホテルのフロントにチェックインした後、お辞儀をして礼を述べる。
この国では、それが礼儀だと本に書いてあったからだ。
「いえ、これも仕事のうちですから」
そう言う水島さんは、確かに仕事人という印象がある。
ここまでくる間、ただの一回ともプライベートを見せなかった彼は、いったい、いつ休憩をしているのだろうかと心配するほどだ。
「それでは、お荷物を部屋まで運ばせますので」
水島さんが合図を送ると、ボーイがやってきて、私たちの荷物を持ってくれた。




