2001年組編 2
「未だに成らぬか」
「はい。果実が実るのは、秋との報告がありました」
「ふぅむ、そうか。まあ、それであるならば仕方があるまい。実りを得なければ、歴史を進めることはできまい」
2001年組は、会合を開いていた。
場所は、某所の家のリビングだ。
まさか、地下では高校生2人を監禁しているとは、到底感じられないぐらい、普通の家だ。
3001年になったからと言って、人類が飛躍的に進化をしているかと言えば、そんなことはない。
相変わらず、地球からは脱出することはできず、ギリギリ月に基地があり、有人火星飛行に成功したといった程度だ。
さらに3回の世界大戦によって地球人口は、おおよそ70億人を超える程度になっている。
「必要なのは、人類に知らしめるという行為だ。神の計画は実在し、この世界はそれによって再び滅ぼされ、よみがえるということを知らせなければならない」
組長は、メンバーに話す。
ここにいるメンバーは組長入れて5人。
2001年組は、総勢数百人という小さな組織だ。
そのなかでも、最高幹部と呼ばれるのが、今ここにいる5人だ。




