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書物編 13
銅像は、馬に人がまたがったものだった。
その足元には、未だに花がそえられている。
銘板が彫られており、『イヴァノコフとその娘たる馬、スヴァラータ。ここに眠る。生前のその偉業をたたえ、ここに銅像を建立する』とあった。
探しているもので、間違いはないようだ。
その馬を見ていると、ジッと、どこかの建物を見ているかのような視線をしている。
視線の先には、古めかしい古書店があった。
「……とりあえず、聞いてみるか」
俺は、他に手掛かりがなさそうだったので、その古書店を頼ってみることにした。




