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ガムゼッタ教編 11
「それでも、1人。神はお一人、至高の方。故に死をも超えるお方」
ガムゼッタ候は、どうにか考えた言葉を発した。
声の主は、一切の返事をせず、どうしようかと考えているようだ。
そして、いくらかの時間が過ぎ、ようやく答えた。
「そなたの望みとは、如何に」
「黄泉の天使を探している」
「黄泉の天使、彼は強く、そして彼女は弱い。いかなるものも彼を貫けず、いかなるものも彼女を貫く」
「どういうことだ、黄泉の天使は彼なのか、それとも彼女なのか」
「天使は天使。天の使い。神が創られた最初の人」
声はそのまま薄れていき、光が溢れてきた。
一瞬、全ての視界が真っ白になると、徐々に目が慣れていく。
ガムゼッタ候は、その中で1体の天使像と出会った。




