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神父と悪魔編 10
「おいおい、俺を無視するのかよ」
紅のロザリオは、私に近寄ってくる。
だが、私には何も効果はない。
いつもすぐそばに悪魔がいるためだろう。
紅のロザリオに対する返答は、悪魔がやってくれた。
「よお、こんなところで眠っていたとはなぁ」
「なんだ、久しぶりだな。お前、何してるんだよ」
どうやら悪魔同士は仲がいいらしい。
口調から察するに、古い付き合いなのだろう。
「君たちは知り合いなのか」
「ああ、こいつはアスタロス。悪魔の中でも、最上位クラスの人だ。俺はアスタロスがこの世界にやってくる前から知っているんだ。たまにちょっかい出していたりすることもあったんだがな」
ワハハと悪魔は笑った。
悪魔、と常々語っているが、この者の名前は、正式にはサタナキアと言われる。
サタナキア自身も、最上位クラスの悪魔であり、そのために知り合いなのだろう。




