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神父と悪魔編 9
部屋の中は、ごちゃごちゃといろいろ置いてあった。
「ふむ、これは何がなんやら……」
だが、探しているものはこの部屋ではないことはわかっている。
「この鍵だな」
扉のようなところには、ロザリオがピッタリ収まるようなくぼみがあった。
そこに、私が首から下げているロザリオをはめ込む。
何の違和感もなく滑り込むようにはまり込むと、ロザリオを右に90度、左に180度、最後にまた右に90度回す。
すると、カチリと音が聞こえ、扉の鍵が解かれる。
「神よ、我を守りたまえ……」
十字を切り、私は扉を開き、部屋の中へ入る。
「よぉ」
LEDライトを付けつつ、おとなしくしている品物を見ていると、突然部屋の中から声が聞こえた。
「貴方は誰ですか」
「紅のロザリオ、と呼ばれているな。今は」
私がライトを声の方向に向けると、最も厳重に封印がされている赤色のロザリオが、そこにあった。
だが、声は、その傍らに立っている人からでているようだ。
紅い髪の毛、ダークのロングコートを着て、さらにスーツも着ているようだ。
革靴がスーツのズボンの裾から見えている。
また、眼鏡もかけているが、ずれることなくジッとこちらを見ている。
私は、彼を一瞬だけ見て、再び本を探し始めた。




