表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の計画  作者: 尚文産商堂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/164

神父と悪魔編 8

そして、私が枢機卿として初めて教皇庁を訪問する際、悪魔は少年に姿を変えていた。

悪魔は私の秘書として同行することになっている。


「ここか……」

目指していた部屋は、ずいぶんと深いところにあった。

教皇博物館地下15階、安置室と呼ばれる特別な部屋だ。

さらに、門番2人が部屋の前にいる。

「お待ちください」

二人共、こちらに槍を向けてくる。

「枢機卿、教皇猊下より、書状をお預かりしておられませぬか」

その言葉を聞いて、私は定型を返す。

「我が魂こそが、その書状。だが、記しを欲するのであれば、これこそが記し」

私が見せたのは、教皇様からいただいたロザリオである。

純粋な銀でできており、首から下げるための鎖も同じく純銀だ。

十字架部分のうち、交叉しているところの表側には、サンタマリアが埋め込まれている。

これは、アクアマリンの一種で、その最上級のものを呼ぶそうだ。

ちなみに、交叉の裏側は教皇紋章が彫られている。

「失礼いたしました。どうぞ、お通り下さい」

「神の祝福を……」

門番が敬礼をして槍を収める。

その横を、私たちは通って部屋の中に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ