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書物編 7
カリストリン中央駅は、かなり大きなターミナル駅だった。
地下鉄を含めると、3つの会社の31路線が集まっているそうだ。
さすがに、総合案内所があり、そこへ俺は向かった。
「イヴァノコフへの電車は、どこへいけばいいですか」
「それでしたら、A号寝台列車が便利だと思います。乗り換えなしで行く事ができます」
「いくらかかりますかね」
「45万ほどですね。こちらでご予約を承っておりますが、いかがいたしますか」
「では、一番早い電車でお願いできますか」
「かしこまりました」
俺はすぐに電車を抑える。
すると、ここを3時間後に出発するという。
それまでの間、俺は資料を見直しながら、椅子に腰かけてのんびりと待つことにした。




