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旅人編 14
「いかがでしたか」
圧倒された、それが答えだろう。
「すごかったです。いろんな惑星に旅をしましたが、ここまで精巧な人工惑星は見たことがなかったです」
それは事実だ。
まずこれほどのものは見ることがないだろうし、これほどの規模の人工惑星はそもそも技術がない。
「それを聞いて父も喜ぶことでしょう」
Teroはにこやかに答えてくれる。
ロボットに父親ということも妙な雰囲気があるが、彼女がそう思っているのであれば、それはそうなのだろう。
「ご両親がいるのですね」
それでもなお、俺はきいてみた